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2015.07.30 馬のささやき
オーストリアの新聞をながめていたら、ほわほわのフラミンゴの写真が目に飛び込んできて、思わず和んでしまいました。

フラミンゴ450

これはウィーン・シェーンブルン動物園のフラミンゴのお子ちゃまだそうです。
小さいうちはこんな地味な色をしているのですね。
ところで、この動物園はいろいろなワークショップをやっているようです。面白そうなテーマのがありますね。内容をちょっと読んでみましょう。以下訳文

子供のためのワークショップ 『馬とコミュニケーション』  
     所用時間 1時間半  料金59ユーロ
pferdefluestern2.png

馬たちと会話してみよう!
馬は、目の前にいる人間のボディーランゲージを理解できるという特殊な能力を持っています。馬どうしも互いに会話しあっていて、人間はそれを学ぶことができます。ワークショップの参加者は、この能力をとくに持っている馬と、1対1の「会話」を経験できるのです。これは最新の動物行動学とコミュニケーション理論に基づいて行われるもので、団体「e.motion Equotherapie」の協力を得て行われます。

翻訳おわり
Equotherapie は辞書に載っていない言葉ですが、馬とふれあい、気持ちを伝えることで何かを治療する手段のようです。訳語はちょっとわかりません。
そこで、それを行っているe.motionという団体のHPをのぞいてみました。するとそこに大変興味深い言葉がつづられていたので、ここに訳を載せてみますね。
    
私は何も話さない     
      馬はそれに答える
私は話そうとしない
      馬は問いかける
私は答えようとしない
      馬は話しはじめる
私はそれを聞こうとする
      馬の話はとぎれる
そこで私は話し始める

ちょっと禅問答みたいですけど、でも馬とのコミュニケーションをうまく表現しているのではと思います。
馬とコミュニケーションをとるワークショップですが、月に1~2回のペースで、9月まで満席。人気があるようです。
今日はウィーンの話題でした(^^)
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5/18~23  4泊6日のウィーン旅行記、最終回です
今回は 鳥の写真 と 音楽関連 …(わたしは一応音楽家なもので…..)

まずは鳥さんの話から。
クリムトの名画「接吻」を観に、ベルヴェデーレ宮殿へ行ったときのこと。
ちなみに、これが 接吻  (写真はウィキよりお借りしました)
実物はやっぱり迫力でしたね。接吻の前だけ人だかりが出来ていました。

      der kuss


そしてそして、宮殿の前庭でたむろして、寛いでいる黒い鳥さん発見
    カラス1

わぁ~い、鳥さんだぁ!…と近寄ってもあまり逃げません。

    カラス2

カラスかなと思いましたが、色が違いますね。なんという鳥かしら...もしかして「ズキンガラス」? 日本のカラスより小さいようです。

    カラス3

近づいてカメラを向けても平然としています。この写真はトリミングしてません!

実はシェーンブルン宮殿のお庭(無料で入れる!)では、野鳥やリスが近寄ってくるという話を聞いて、行ってみたかったのですが、今回は時間がとれませんでした。 いつの日か……

音楽関係では、次の3か所に行きました。
ベートーヴェンハウス (ウィーン郊外の町バーデン…市電でトコトコ 1 時間!

ベートーヴェン先生が耳の疾患に悩んでいたのは有名な話。
しかし先生は耳以外にも多々具合が悪かったそうです。療養のためにバーデンを何度も訪れ、この建物に間借りしていたそうです。 有名な第九交響曲もここで書かれました。

    ベートーヴェンハウス1

  (ベートーヴェンの病気について、後日翻訳、ブログにアップする予定です)


楽友協会ホール 
世界一響きが良いといわれる「黄金のホール」、ついに潜入(笑)

私の席は   舞台の真上。舞台は全く見えません。(なぜかって、平土間は高くて買えませんでした
楽友協会
  (この下に舞台があります)

舞台は見えないかわりに、身を乗り出して舞台を見る お客さん が見えます(笑)
でも、いや、まったくもって、すんばらしい音響と雰囲気でした


そして…
シューベルトが亡くなった家(ケッテンブリュッケンガッセ6番地)

sterbehaus2.jpg

階段のすり減った、古い建物。
       sterbehaus1.jpg

歩くと床がギシギシ鳴るんですけど、シューベルトが生きていた頃もあんなに音がしたのかしら…? 
そういえばバーデンのベートーヴェンハウスも床がギシギシ鳴っていました。

旅行記はこれで一段落です。
実は体調イマイチで、ほとんどレストランに入れなかったのが残念。
でもウィーンは人が素朴で温かい。不思議な魅力にあふれた街だと、今回も感じました。

アメリカのコンサルティング会社による 「世界生活環境調査・都市ランキング」 で、オーストリアの首都ウィーンが6年連続第1位にかがやいたそうです!  このニュースについて詳しくは こちら のコラムに詳しく載っています。
長い旅行記、お読み下さってありがとうございます!
旅の3日目 (実質的には観光2日目)
この日はウィーンを離れて、90km西にあるメルクという街へ行きました。
目的は メルク修道院 (さらに言うと、その教会を見て、パイプオルガンを聴くこと

修道院全景

修道院は11世紀に建てられ、18世紀にバロック様式に改築されました。
マリー・アントワネットはパリに嫁ぐ時、この修道院に一泊したそうです。

まずは 起点となるウィーン西駅へ。
メルクまでは、急行(インスブルック行き)で ザンクトペルテン まで行き、さらに各駅停車に乗り換えです。

インスブルック行き

ヨーロッパの列車ですね~  時間になると何のアナウンスもなく、スーッと列車が動き出します。2等車両はほぼ満席でした。
車窓から見える美しい風景を眺めながら....
インスブルック行き急行

…気持ちよく乗っていると、突然列車が減速。
「駆動装置の具合が○○で、しばらく停まります。ご理解を」 とアナウンスがあって15分停車

やっと走り出しましたが、ザンクトペルテンで乗り換えの各駅停車には間に合わない遅れです
どうしようかなぁと思いつつザンクトペルテン到着、ホームに降りました。やれやれ….

すると一緒に降りた人たちが、いっせいにホームを走り出しました。はっとして見ると、向こうの方に列車が見えます。もしかしてあれが各停かもと、一緒になってバタバタとホームを走って乗り込みました。
急行が遅延したら、各停は待っている… この国は何かと鷹揚です

無事メルク駅に到着 修道院に入場しました。
私自身の目的は、教会で12時から行われる「ミサで鳴り響くパイプオルガンを聴くこと」。

見学コースは長い回廊に添って歴史的な品々が展示されていて、世界中からの観光客でいっぱい。
回廊

細かい展示物はザーッと見て、団体さんを追い越してどんどん進みます
ベランダから見えるメルクの美しい町並みを見て…
メルクの町並み

「大理石の間」の天井フレスコ画(トローガーブルーと呼ばれるそうです)を観て...
marmorsaal.jpg

とうとう教会にたどり着きました! ミサが行われています。間に合った 
ミサ
(写真が曲がっているのは、カメラの調子が悪くて仕方なく、自撮り専用ipodで撮ったから)

観光客は一番後ろの出口付近に立ってミサを見学することができます。
私もそーっと柱のかげに立つと、じきにパイプオルガンが鳴り始めました。
3500本のパイプから響く音が、大伽藍に響いています。

melk25.jpg

威圧的な音ではありません。すばらしくまろやかな、包み込むような天上の音色。私はクリスチャンではありませんが、自然に涙が出てきました。ここまで足を運んで良かったと思いました。

この日は雨で、気温も10度そこそこ。風邪をひきそうになりながらウィーンに戻りました。
下は夕方のウィーン。現地在住の同級生と食事しようと、シュテファン広場で友達を待っている時のもの。きたないジーパンよりスカートがいいかなと、少しおしゃれして….. どこかの国のおじさんがシャッターを押してくれました
シュテファン前350
ウィーンといえば、「シェーンブルン宮殿」や「シュテファン教会」、「モーツァルトハウス」や「オペラ座」… というのが定番ですが、私は以前に見学済み。
それで今回の旅では、ほかのところをリストアップしました。

その一つが、450年の伝統を誇る スペイン乗馬学校 

リピッツァー種の白馬が華麗に舞う古典馬術です。見たいっ!! まずここからスタートしました。
本公演は週末のみで、平日は10:00-12:00 朝の練習風景を見学できます。 

image_start.jpg

快晴20度、王宮の乗馬学校に着きました。
まずは写真を一枚… と思ったところでトンデモナイ事態が….!
バカチョンカメラ(いちおうNIKON)が 電池切れ 表示になってます 
え~~~っ! 
あれほど電池を気にして、2日前にフル充電したはずなのに、なぜここでストライキを? 

パニックでしたが、どうしようもありません。近くにヨドバシカメラはないし....
何事もあきらめが肝心  カメラの件は忘れることにしました 

もともと乗馬学校の中は撮影禁止ですし…写真なくても、ま、いいか….
(それで、下の写真は観光サイトやHPからお借りしました)

gallery_473.jpg

白馬がとっても美しい。ため息が出る感じ。そして騎手と息を合わせてステップを踏んでいます。
騎手の中にすらりとした若い女性もいました。
ウマだから当然歩きながら落し物をします。するとディズニーランド同様、箒&ちり取りを持った人が現れ、あっという間に集め取ります。

上の写真はHPからお借りした本公演の様子ですが、私が見たのは平日の練習風景。4頭ほどの馬さんたちが少し練習しては次の4頭に代わる…という感じで、地味なものです。でも十分に楽しめました。

次はとなりの 王宮図書館(プルンクザール) を見に行きます。
入口は小さなドアひとつ。 日本のように 「○○見学の方はこちら~」 といった立て看板も案内板もないので、入り口を下調べしておかなかったら迷うところでした。
プルンクザール400-1

外のにぎわいと別世界の静謐な空間。館内に入ったとたんに、天まで届きそうな書物の山に圧倒されました。

プルンクザール300
「なぁんだ、ただの図書館?」とおっしゃるなかれ。ここは足を運ぶ価値、十分ありますね。 胸を打つ図書館でした

つぎに5分ほど歩いて カプチーナー納骨堂
カプチーナー教会の地下納骨堂で、歴代ハプスブルグ一族の149の棺が置かれています。
一番大きいのはマリア・テレジアの棺。夫の皇帝フランツと一緒に棺に納められているそうです。
theresiagruft.jpg


皇后エリーザベト(愛称シシィ)と夫の皇帝フランツ・ヨーゼフ、自殺した皇太子ルドルフ、3つの棺は人気で、たくさんの花が手向けられています。
sissi.jpg

数奇な運命だったとも言えるシシィの生涯に、しばし思いをはせました。ここに眠る人たちの心臓は別の場所に収められています。

午後はいったんホテルへ戻り、少しだけカメラ充電して、夕刻の街へ戻ります。
目的は美術史博物館   エントランスがもう芸術そのもので圧倒されます。

美術史博物館1

美術史博物館4

上の写真はエントランス階段を上がったホール。 横に伸びる梁のすぐ下、アーチ型の壁(サンゴ色の)に、有名な クリムトの連作壁画 があって、反対側の手すりに スワロフスキー 80径スコープ が置いてあります。

スワロフスキー(思いっきりブレました)

のぞいて納得! すごいッスよ。遠くの壁画が、20cmくらいに目を近づけて観る感じです。
そうか、日本のバーダーさんたちはこういう感じに遠くの鳥さんを見てるんだ!

ブリューゲル、ラファエロなど名画が目白押しで、本当は半日くらいかけて回るべきでしょうね。 「もうじき閉館」のアナウンスに、少し急ぎ足で観てまわりました。
美術史博物館3

ウィーンから帰ってきました!
久しぶりのウィーンは、やっぱり素敵な街でしたよ。
ほんとによく歩き回って疲れましたが、行ってよかったです。
旅の記録を数回に分けて書いておきたいと思います。


4泊6日ですが、観光は正味3日。弾丸旅行なので、盛り沢山な内容です。

1日目  11:20成田発  16:00ウィーン着 晴れ25度
2日目  晴れ25度 終日ウィーン市内観光  

3日目  風雨12度--10度 ウィーンから90km西のメルクまで電車で行き、メル
      ク修道院を見学、すぐにウィーンに戻る。買い物。
      夕食はウィーン在住同級生と待ち合わせ、旧市街のレストランへ。

4日目  雨/曇り12度 ウィーンから市電で1時間の所にあるバーデンへ行き、
      ベートーヴェンハウスなど見る
     ウィーンへ戻りベルヴェデーレ宮殿へ
     夜は、楽友協会ホールでドレスデン・シュターツカペレのコンサート

5日目  曇り15度 帰国 13:20ウィーン発
6日目  6:30成田着 晴れ25度

飛行機ですが、今回はじめてネットで安いチケットをゲット。
オーストリア航空ウィーン直行便です。予約するとメールで「eチケット」が来て、自分でプリントアウトします。出発の36時間前から、ネットでチェックインが可能。自宅にいてweb上で自分の好きなシートを指定できるので安心です。しかも成田に着いた時にはすでにチェックイン済みなので、トランクを預けるだけ。いろいろと便利になっているんですね。旅慣れた人には当たり前のことかも知れませんが、あまり出かけない私には新鮮でした。

モニター 座席のモニター 到着まであと6時間52分

オーストリア航空は機内食が良いと言われています。
飛び立ってすぐにウェルカムドリンクが配られ、2時間ほどして食事が出ますが、ワインなどもおかわり可能だし、パンも温めて出してくれます。とくに帰国便の夕食「豚の角煮&ライス」が美味しかった。
ドリンクに関しては、アテンダントが何度も回ってきてくれるし、ギャレーに自分で取りに行くこともできました。
機内食

mitte bhf
空港からミッテ駅到着

ホテル(カールトンオペラ)に着いてまず、携帯がわりに持ってきたipodのwifiを確認。
とりあえず外に出て、市電と地下鉄を乗り継いで旧市街へ行ってみました。
0518 シュテファン付近


夕刻で商店はすでに閉店しており、この日は交通機関の確認のみ。

…と、このように書くと、まるでスムーズに行動しているように見えるかも知れませんね。実は地下鉄の乗り継ぎにとまどって、うろうろしました  
地下鉄構内でも「臆せずに誰かに尋ねよう!」という主義なので、恥も外聞もなく質問しましたね。「シュテファンへはこの電車でOK?」
オーストリア人は総じてみな親切で、よく教えてくれます。うろうろキョロキョロしつつ探索を終えてホテルに戻った時には、ほんとに疲れ切ってました。でも初日にうろうろしたおかげで、2日目は迷うことなく市電・地下鉄を乗り継ぐことができたので、無駄ではなかったかも。