2012.12.29 奇網
クリスマス騒ぎも終わって、やれやれですね。
おととい来た生徒(小3)との会話。 

「先生、サンタさんからプレゼントもらった?」
「もらわないよ~...大人はもらわないんだよ」
「でもね、うちのお母さんはもらったんだ」
「へぇ.. お母さんはすごくいいことをしたから、ご褒美にもらったのね、きっと」
「お父さんも、サンタさんからもらったんだよ。お手紙ももらったんだよ。でも手紙はベッドの隙間に落としちゃったから、読めないんだって」。
「 ... 」

以上のような会話がございました(笑)

さて今日は、nabu(ドイツ自然保護協会)HPから、「氷の上のカモは、なぜ凍りつかないのか?」という解説文を読んでみました。鳥の生態に詳しい方ならご存知の内容でしょうね。

enten 2

以下訳文

池や湖が凍結する季節になると、カモなどの水鳥が氷上で凍ってしまうのではと心配する人がいる。
しかし、心配は無用。
鳥たちは裸足でも、一種の熱交換器である 『奇網』のおかげで、凍りつくことはない。
もちろん病気や怪我をしている個体は寒さに耐えられないので、何らかの保護が必要となる。

水鳥の脚には、血管が密集した「奇網」がある。
奇網では動脈と静脈が近接しており、内部の血流は互いに逆方向になっていて、熱交換器の役割をしている。

鳥の動脈血は、40°近い温度を保って、体から脚へと流れてゆく。
脚の「冷えた静脈血」は、奇網で動脈によって温められ、ふたたび体へ戻ってゆく。これが、何時間も氷の上にいるカモが凍らない理由である。

カモの脚の温度が外気温に近いことで、体温が奪われることがなく、同時に脚の下の氷が体温で溶けることもない。


wundernetz.jpg
(羊の奇網  ウィキよりお借りしました)

奇網以外にも、鳥の体は寒さに強く出来ている。
雨覆羽は水をはじく性質に優れ、温かい羽毛が濡れるのを防ぐ。
極地方に生息する鳥の場合、体の深部と外気温の差が80°まで耐えられる。
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ちなみに、渡り鳥は寒さを避けるために温暖な地方へ移動すると誤解されることがあるが、渡りの第一目的は餌の確保である。


翻訳おわり
へぇ~、そうだったんだ! 「奇網」という言葉は初耳でした ^^ 
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2012.12.25 Frohe Weihnachten!
メリークリスマス!



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ピアノの上が豪華です!

トナカイ

みなさま、どうか素敵なクリスマスを.....
ケルン新聞電子版をのぞいていたら、 「アドヴェント期間のザルツブルグが美しいよ~!」と紹介されていました。

ザルツブルグはドイツの南側、オーストリアにあります。
モーツアルトの生まれた町。
映画 『サウンドオブミュージック』 はこの町で撮影されました。
私は若い時、ザルツブルグにレッスンを受けに行ったので、とても懐かし~い町でもあります

もと記事はかなり長い観光案内なので、一部分だけご紹介しますね。

salzburg.jpg

クリスマスを控えたアドヴェント期間のザルツブルグは、ことのほか美しい。
有名な旧市街のあちこちや、丘の上のホーエンザルツブルグ城付近では、クリスマスマーケットが開かれ、街は音楽で満たされる。

バロック様式の大聖堂前の広場では、『オーストリアで一番美しい』と謳われるクリスマスマーケットが毎年開かれる。


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ちなみに2006年旅行の時の写真から、大聖堂(Dom)内部
 〃    〃    美しい天井
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この広場では中世から、屋台が並んで品物が売り買いされてきた。「ニコライマルクト」として長い歴史を持つクリスマスマーケットである。
1932年に廃止されたが、1972年になって復活させようという運動が起こり、今日の形のマーケットが再開された。

街の中に細い路地が走り、広場を囲むように宮殿や館が建ち並ぶザルツブルグ。
中世から変わらぬ歴史ある街並みが、観光客を惹きつけている。


…雪の中のザルツブルグ。美しいけれど...寒そうですね!
私が旅行に行った2006年は、モーツァルト生誕250周年で、命日の12月5日には追悼ミサが行われたそうです。
ミサの開始時間が夜中の12時! 世界中から人が集まったそうですよ(^^)
2012.12.20 語学検定
どっしぇ~~っ!

11月に受けたドイツ語検定1級1次試験(筆記・聴解)
合格通知が来ましたっ!

1次通過は無理と思ってたので、もちろん嬉しい。な~んということでしょう!

しかし1次を通ると、「2次口頭試問」があるのだ 
現在は翻訳を勉強していて、しゃべりの訓練はまったくなし… これは大問題ですな


2次試験は1か月後...ということは、正月はハチマキで勉強しないといけないかも..
ウウウ..無理だと思います。そんなにしゃべれないんですもん.....


1次試験には、筆記のほかに「聴き取り」もありました。
ちょっと長い文章が2つ読み上げられるんですが......2題目の文が何と、ドイツ・ラウジッツ地方に復活しつつある野生オオカミについての報道文でした。
このブログでたびたびご紹介してきた「野生オオカミ」の話題! ほら、「オオカミ」っていうカテゴリだって作ってあるのよ。音声が流れた時、夢ではないかと思っちゃいました。

翻訳でもそうなんですが、背景を知っていると、それだけでいくばくかは自然にわかる
「知ってる話」が出てきたのはラッキーでした。
毎回このブログの「しょうもない翻訳文」を読んで下さる皆さんのおかげです!

2次試験はまったく自信ないので、2月末になって、ブログで検定の「ケ」の字もなかったら、やっぱ落ちたんだなと思ってくださいね~
ドイツFocus電子版に、「ドイツ連邦警察ヘリが、クリエイティブな方法でシカを救助!」というニュースが載っています。
凍った湖でにっちもさっちも行かなくなったノロジカさんを、非常に変わった方法で助けたのだそうな。

文中の「スーパーピューマ」は各国で使われているヘリコプター。ドイツ語読みで、「ずーぱーぷーま」。
海上保安庁の「わかしお」なんかもこの機種らしいです。
以下訳文


ein reh

(2012年12月15日のシュピーゲル電子版)
シュレースヴィヒ=ホルシュタイン州のズィーセラー湖での出来事。
凍った湖上で身動きが取れなくなって消耗したらしいノロジカを、地元の消防と警察職員が発見。
助けようとしたが、うまくいかない。
そこで、リューベックの警察指令センターがドイツ連邦警察に救助を要請。
ちょうどバルト海偵察から帰る途中のヘリが現場に向かった。

シカがへたりこんだ場所は、氷の張るズィースラー湖の岸から100mほどの所。
ヘリが来るまでの間に大勢の野次馬が集まり、シカを射殺するべく猟師も呼び出されていた。

ヘリのパイロットには、少しばかり変わった、しかし効果的なアイデアがあった。
それは、ヘリのローター(回転翼)が吹き下ろす風圧で、シカを岸まで押し戻すというものだった。
superpuma.jpg

ヘリの「スーパーピューマ」は、おびえたシカが湖面の深い方へゆかぬよう気をつけながら、ゆっくり深く降りてゆく....
そして...岸へ「吹き寄せられた」シカは、無事に木立の中へ消えて行った。

地上の消防署員らは、救命ボートや命綱などでシカに近づくことを計画していたが、これは救助する側にとってあまりに危険な方法だった。


翻訳おわり
とってもかしこい「ヘリの使用法」ですね!
この話はドイツの複数の新聞が報じていて、別のサイトですが、同じ方法で過去にシカが救出された映像(1分7秒)が紹介されていたので、貼っておきますね。(冒頭20秒コマーシャル流れます) 
  こちら

もと記事(ドイツ語)は こちら
2012.12.12 雪上の足跡
nabu(ドイツ自然保護協会)ホームページに、「雪の上の足跡」の写真が、撮影者のコメントと共に紹介されています。
雪の上の足跡って詩的ですね~。 コメントをいくつか訳してみました。

以下訳文

rabenkraehe1.jpg
(2002年、ヘルヴィヒ・ヴィンター撮影)
1羽のハシボソガラスが、私の50m前方の雪上に舞い降りた。
しかし私の犬が走り寄るのを見て、すぐに飛び立とうとする。カラスがよくやるように、足で何度か地面をけりながら.... 2歩目で体は浮き上がったが、羽は雪面に触れている。
こうして雪上に鳥の形が残された。



amsel1.jpg
(2006年1月29日カール・ヘルマン撮影)
「クロウタドリ....気をつけ!」「歩調とれ 進め!」 ヘッセン州の自宅テラスにて撮影



hase.jpg 
(撮影ザビーネ・グレーヴェ)
ノウサギの足跡。
ブドウ棚に沿って進み...ウサギに特徴的な「突然の方向転換」が見られる。

(12/13追記 訳す時気が付かなかったのですが、このうさぎさんは、後方から手前方向に進んでいます。小さい穴は両前足、横に2つ開いている大きな足跡が後ろ足です)


ente.jpg
(撮影セバスチャン・ファール)
快晴の2012年1月16日、ミュンヘン市内の池は雪で覆われていた。
1羽のカモがいつも通り、池に舞い降りようとするが...
着地する雪面の状態を甘く見たらしく、ずっこけてすべりながら、必死に立とうとする。
カメラを構えるのが間に合わず、その瞬間は逃してしまったが、雪面にはマヌケの跡がくっきり残った。


翻訳おわり
最後の写真、ケッサクですね。初め見た時ヘビの跡かと思っちゃいました。

原文サイトは こちら
私自身のためのドイツ語メモを、「続きを読む」に残しました。
... 続きを読む
昨日は、知り合いの合唱団のクリスマスコンサート。
私はピアノ伴奏で参加させてもらいました

「もろびとこぞりて」
「天使のパン」(フランク作曲、ものすごく美しい宗教曲です)
「日本の四季」
「虹と雪のバラード」(札幌オリンピックのテーマソング、素敵な曲です!)
etc....

そうそう、もうすぐクリスマスでしたっけ! 日々バタバタしていてピンと来ないよね...
そこで今日はせめても、写真をながめて楽しもうと思います

ドイツ各都市の観光案内サイトをのぞくと、「クリスマスマーケットが始まったよ~!」と、素敵な写真が載せられているので、いくつかご紹介しますね!

ドルトムント
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ビーレフェルト
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フランクフルト
frankfurt.jpg


シュバインフルト
schweinfurt.jpg

テトナング
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マーケットを囲む建物も明るく照らされて、綺麗ですね。いつか行ってみたいなぁ~



前回の続きです。(久々に2回に分けての翻訳になりました)。
チョコレートのブランド「コペヌール」を創始したベルナルディーニ氏のインタビュー、後半です。


★ 最近めざましいのはアメリカの製品ですね。

B ええ、うらやましい限りです。ここ5年間に70もの新しいメーカーが誕生して、クオリティの高いこと…つまり彼らは自分の所で、豆からすべてのチョコレートを作っているんです。
そのクラスの製品は、ヨーロッパではわずか数か所。ヨーロッパのチョコレート消費第2位を誇るドイツには、ひとつもありません。

ここで、チョコレート製造に自由に参入できるアメリカと、資格が厳しいドイツ、立地を選ばないアメリカと、環境保護上の工場規制(住宅地から300m以上離す)があるドイツとの比較について語っている部分、少し飛ばします。訳者注)

★ 美しくなれるチョコがあるそうですね。Chocolate Cafeという製品で、コラーゲン入りの....

B ええ、Chocolate cafeは日本の製品で、コラーゲン500mg入り。これが素晴らしく美味しいんですよ。口の中でチョコが溶けて、それがゼリー状にひろがって...チョコレートは少しオレンジ風味で。日本の女性は美しくなれると期待して、このチョコを買うんだそうです。

★ ほかに美味しかったチョコはありますか?

B とくに気に入ったのは、「水牛の粉乳が入ったチョコ」、「フォアグラとラズベリー」、「ドライアスパラガス入りのホワイトチョコ」、それから「発酵大豆」です。(納豆を指すのかどうかは不明。でも納豆かも

★ 目下人気の「抹茶味」や「チリチョコレート」の次に来るのは何でしょう?

B Raw(生)チョコレートでしょうね。カカオ豆を発酵・ローストせずに作ります。46°以下で製造されるので、カカオの成分が壊されずに残っています。(はっきりした訳語がわかりません。多分一般の「生チョコ」とは別物のようです。訳者注)

★ あなたにはお子さんが二人いらっしゃいます。子供にはどのようにチョコを食べさせますか?

B 5歳になるまではブラックチョコしかやりませんでした。良い味覚を持てるように育てなければいけませんから。

★ 子どもが喜ぶ甘いお菓子に厳しいんですね。

B スーパーに行けば39セントの板チョコがありますけれど、そういうものを買い与えるのは、子供の健康によくありません。カカオはほんの少しだけで、大量の砂糖と、本来チョコレートには不要なはずの澄ましバターのような、健康上好ましくないものが入っているのです。『量を半分にするかわりに、質の良いチョコレートを買いなさい』というのが、私からの助言です。

以上翻訳終わり
言及された日本のチョコとは、ちょっとググってみると、多分これでしょうか..Chocolate Cafe
ほほぅ、美味しそうですね…わたくし明治製菓の回し者ではないんですが、いつか食べてみたいと思います。

原文(ドイツ語)は こちら
『コペヌール』というチョコレートの銘柄をご存知でしょうか?
ドイツ人のゲオルク・ベルナルディーニとオリバー・コペヌール、両氏が作ったチョコレートのブランドです。
ルフトハンザのファーストクラスで出されているらしい。もちろん私は未経験です。

コペヌールは、カカオ豆から直接チョコを作っている。これはドイツ初で、世界でも数えるほどしかないものだそうです。しかも、カカオ豆生産地の人の利益に配慮するフェア・トレード。
エスプレッソマキアート(コペヌールの「エスプレッソマキアート」)

コペヌール創始者で、2010年までチョコレート製作にたずさわっていたベルナルディーニ氏が、世界のチョコを食べ比べて本を出した....今日は、それについてのインタビューを読んでみました。

なかなか興味深い内容です。日本の製品も終わりの方で登場しています。
以下訳文

(11月27日ヴェルト紙電子版)
良いチョコレートとは、何が違うのだろうか? 
悪いものには、どんなごまかしがあるのだろう?
ベルナルディーニ氏(45)は、世界中のチョコレートを食べ比べた結果を、一冊の本にまとめた。
ベルナルディーニ1

★ヴェルト紙  ベルナルディーニさん、あなたは10か月間にわたって2950種ものチョコレートを食べ比べたそうですね。

ベルナルディーニ(以下B) ええ、チョコレート製作にたずさわった自分の経験から、世界38か国のチョコを食べ比べて、本にまとめました。

★ 毎日板チョコ3枚ぶん、全部召し上がったのですか?

B  まさか、せいぜい5g~10gで十分ですよ。テストに慣れてくると、少量で足りるようになりました。すごく良いのに当たった時だけ全部食べましたけれど(笑)

★ 5か月ほどたった時、気が滅入ってしまわれたそうですね。なぜですか?

B 初めの頃は上質チョコレートが多かったのですが、段々に質の悪いものも…高いのも安いのも両方ありましたが…味見するうちに、このような製品が一般に普及していることに失望感がひろがりました。チョコレートの良し悪しについて、ぜひ消費者に知ってもらいたいというのが、本を出版する目的です。

★ 良し悪しはどこでわかりますか?

B まず材料表示を見るとわかります。たとえばブラックタイプの場合、「バニラ香料」(天然バニラではないもの)が入っているものは、良くありません。
ミルクチョコレートでは、「砂糖」と「カカオバター」が材料表示のどの位置に書かれているか見てごらんなさい。質の良いミルクチョコレートでは、砂糖が一番初めに書かれていることはありません。
プラリネ(トリュフ形の丸いチョコ)や、色々な味がつけられたチョコでは、香料が入っていたら要注意です。

★ 香料の何が悪いのでしょうか?そもそも含まれていないものを、あるように感じさせるから?
B その通り。例えばイチゴの味をつけたいなら、なぜ果物の粉末や濃縮液を使わず、香料に頼るのでしょう?

★ コストの問題でしょうか?

B 必ずしもそうとは言えないのです。経験から申し上げますが、濃縮液が香料よりもずっと高いわけではないのです。おそらく消費期限が短くなるからでしょう。

★ ある高級チョコレート店の販売員が、「ミルカは美味しい」と言うのにがっかりされたとか...

B ええ、ミルカはバニラ香料で味をつけているんですよ。食品工業が消費者の味覚を鈍くさせてしまっていると思います。

★ メーカーが「長いコンチング(製錬)時間」を謳うのも、あなたは批判していますね。

B その通り。製錬時間そのものがクオリティを決定するわけではありません。

(この後、豆の生産地表示とその宣伝について、メーカーの欺瞞などについて語っている部分、ちょっと飛ばします。訳者注)

★ 有名メーカーの「Hachez」「Hamann」「Lindt」、さらにチョコレート大国ベルギーの製品にも、平均して悪い評価を与えていますね。

B ベルギーではここ30年、あまり良い製品が出ていません。チョコレート大国とほめそやされるのが不思議なくらいです。
ベルギーのチョコレートで私がお勧めできるのは2つだけ、Pierre MarcoliniとLaurent Gerbaud。この2社以外にベルギーで、カカオ豆から直接製品を作っている所はありません。


興味深い内容ながら、翻訳作業も息切れしてきました...ゼイゼイゼイ 続きは次回に。
良いチョコのお墨付きPierre Marcolini(マルコリーニ)は、日本にも進出していますね。頂き物で食べたことあります。すご~く美味しかったです。
おなじみの「リンツ」も一刀両断ですね。さっきスーパーで買い物がてらチョコ売り場のリンツを見てみたら、材料欄に「香料」と表示されていました....なるほど。私が普段食べるには十分なんですけどね。  
次回に続きます。