満開の桜も、この週末まででしょうか...春になりましたね。

所かわってドイツではこの3月、130年ぶりとかいう飛んでもない寒さだそうです。
昨日のヴェルト紙から....訳文ではなく、内容の引用のみです。


~西ヨーロッパを覆う記録的寒波~
地球温暖化が叫ばれる今日、西ヨーロッパだけは例外らしい。
この寒波の原因は、スカンジナビアを覆っている高気圧と、北極圏の海氷縮小である。
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(ベルリン西部のヴァンゼーは遊泳可能)…といわれてもねぇ、 おじさん、寒そう....雪だるまもスゴい....

北極の海氷は、2012年9月に観測史上最も面積が小さくなった。それが異常寒波の原因のひとつであると、気象学者は言う。
現在西ヨーロッパ全体が、寒気にすっぽりと覆われた形になっている。
しかしこの寒波も、4月に入れば徐々に弱まってゆくだろう。
(下の写真は3月20日のツァイト紙から。ベルリンの風景)
verschneite berlin400


下の記事は、ドイツ自然保護協会nabuのHPから....

寒さに負けない鳥たち
wintergoldhaehnchen.jpg
Wintergoldhähnchen キクイタダキ

3月25日 寒波が居座っている。もともと冬の終わりは、多くの留鳥にとって一番厳しい季節。
「冬を越えられずに命を落とす鳥の数は、この時期にピークを迎えます。異常寒波のせいで、今年は例年より多いかも知れません。でも彼らは千年以上前から、冬を乗り越えて生きてきたのです。個体数が減っても、次の季節に取り戻す力を持っています。心配はいりません」と、nabuの鳥類専門家は語っている。

ヴェルト紙の記事(ドイツ語)は こちら
nabuの原文(ドイツ語)は こちら
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ちょっと「鳥」の話が続いたので、目先を変えて…とネットをながめたら....

ありました! 「ふんころがし」(笑)

きょうは素敵なフンコロガシのお話を読んでみましょう。「なぁ~んだ、地べたの話か」なんて言わないでくださいね。けっこう壮大なんですから。

日本で見られるフンコロガシは体長3mmの「マメダルマコガネ」で、ほとんど目につかないらしい。
下の訳文はドイツ「シュピーゲル紙電子版」自然科学欄の記事。ここで語られているのは、あのファーブル昆虫記で有名な「スカラベ」です。以下訳文

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動物たちは自分が進む方向を定めるために、におい、磁場、星、太陽や月の位置など、さまざまなものを手掛かりにする。南アフリカに住むスカラベ(Scarabaeus satyrus)も例外ではない。彼らはなんと、夜間は銀河を道しるべに糞玉を転がしていることがわかった。
この研究はスウェーデンの研究チームによるもので、学術雑誌『カレントバイオロジー』に掲載された。

実験は次のようなものである。
夜。露天に設置した実験スペースの中央に、スカラベと糞のかたまりを置く。
何匹かの虫には、頭に帽子状のひさしを着ける。もし空を見ることが出来ない場合、何が起こるか調べるためである。

まず虫たちは、糞の山から自分の糞玉を作る。
これをほかの虫に横取りされる前に、す早く転がして、糞の山から離れねばならない。
「帽子なし」の、つまり上空が見えるスカラベは、糞山から実験スペースの端まで直線的に、自分の糞玉を転がしてゆく。
しかし「帽子付き」のスカラベは、まっすぐ転がすことが出来ず、ルートは蛇行していた。
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(ひさしを着けたスカラベ)

実験を重ねた結果、糞虫は月明かりを頼りにしていることがわかった。
しかし月が出ていない夜も、転がし方に変わりはない。ならば星の明かりも頼りにしているに違いない…と、研究者らは推測した。
しかし小さな糞虫が、ひとつずつの星を認識できるはずはない。

では、星をどのように指標にしているのだろうか。
そこで研究チームは、実験スペースを糞虫ごと、ヨハネスブルクのプラネタリウムに運び込んだ。そこで様々な星空を投影してもらい、虫の行動観察をくり返した....例えば満天の星空と銀河の下で、ある時は銀河だけで、またある時はいくつかの星だけを選んで....
mistkaefer400-2.jpg

そして次のようなことがわかった。
スカラベは月のない夜、個々の星よりも銀河を含んだ星空を頼りにして行動する。
比較的乾燥している南アフリカでは、ヨーロッパよりも明瞭に銀河を見ることが出来るのだ。

スカラベが太陽と月明かりを利用していることは、以前からわかっていた。
太陽の位置を確認するために、スカラベは糞玉の上で「ダンスを踊る」。
しかし彼らが銀河をもナヴィゲーションに利用していることは、今回初めて解明された成果であった。

翻訳おわり
marie dacke (ダッケ博士)

この研究を主導したのは、ルンド大学(スウェーデン)のマリー・ダッケ博士。
一番上の「銀河とフンコロガシ」の写真、いいですねぇ~
なんかロマンを感じます ^^

もと記事は こちら
2013.03.22 あ~れ~!
うちはマンションの2階。
リビングの窓から、隣のお屋敷のお庭が見えます。

一番先に目に入るのは幹の太い大きな常緑樹、それから柿の木、椿、桜、みかん、きんかん、ひば、奥のほうに大きな白木蓮、しだれ櫻。そして隙間を埋めるようにさまざまな樹木がぎっしり。毎日おじいさんが手入れをしています。
白木蓮も椿も桜も、ちょうど満開で咲きほこっていました....昨日までは。


昨日から園芸業者が入り、桜の木など2~3本残してチェーンソーで枝と幹を切り、パワーショベルが入って更地になってしまいました。 

お家を建て替えるか、またはマンションにする計画でもあるのでしょうか。
いずれにしてもよそさまのお庭ですから、私が感想を言う筋合いのものではありません。むしろ今まで豊かな緑を楽しませてもらって感謝ですけれど.....

でも勿体なかったなぁ。あれだけのお庭、なかなかないですよ。

もしお庭の跡地に高い建物が建っちゃうと、うちは正真正銘の「薄暗い部屋」に....
いぇ、都会の宿命ですから、べつに文句は言いませんがね、 もったいなかった、ほんとに。

以上、春の日の「あ~れ~!」でした
2013.03.20 クロヅル
待ちに待った桜の季節。
ほんとはウキウキと楽しい話を載せたいのですが… 
たまたま目に入った渡り鳥の報道を訳してみることにします。
3月18日、ケルン市(ドイツ西部の都市)の新聞電子版から....

kranich.jpg クロヅル

クロヅル、方向感覚を失う

(ヘイエローデ / ゼーバッハ発)
週末のチューリンゲン森林地帯で、繁殖地へ向かって飛行中のクロヅルたちを、濃霧が襲った。
鳥たちは通常、磁場や星をたよりに飛ぶが、濃霧で方向感覚を失ってしまったらしい。あまりに低く飛んだために建物の壁にぶつかったり、道路に舞い降りて車にはねられたりするツルが続出した。

地元紙「チューリンガー・アルゲマイネ」の報道によれば、少なくとも10羽のツルが命を落としたと見られる。
怪我をした4羽は地元の動物病院に運ばれ、手術などの治療が行われた。
verfliegen sich1

このクロヅル達はおそらく、南方の越冬地を天候の良い日に旅立ち、チューリンゲン上空に差し掛かった時、天候の急変に襲われたのだろう。何羽かは疲れ切って道路に降り立ち、車にはねられている。

「濡れた路面が光って、池や湖と勘違いした可能性もあります。今回のような天候急変で、渡り鳥が方向感覚を失うのは珍しいことではありません。2011年11月ブランデンブルク州では、55羽のツルと、300羽を越えるカモがアウトバーンに降りて命を落としました」と、地元の鳥類保護監視官は語っている。

翻訳おわり
鳥の渡りは、ほんとうに命がけの旅なんですね。
それにしても、Koelner Stadtanzeigerのような結構大きな新聞が、こういう話題をインターネット版に写真10枚と一緒に載せているって、日本ではありえません。「新聞の国」と言われるだけのことありますね。インターネット版でどの記事も全部読むことが出来る。日本のように4~5行だけ載せて、「この続きは購読者のみ」...ってことは全くありません。えらい!

ドイツのツル事情を下に載せておきます。
naturschauspiel.jpg
ドイツのクロヅル生息数は 5000つがい以上。
4月~9月の繁殖期、ドイツ各地のコロニーで子育てをする。
1991年に「ドイツツル保護協会」が設立された。協会のおもな目的は、繁殖地の保全、コロニーの保護。さらに越冬地である外国の行政機関と協力して、保護活動を行う。
繁殖地への立ち入りは禁止されているが、離れた所から観察を行うことはできる。
vogelkundler.jpg

もと記事は こちら

2013.03.14 BIRD SENSE
一昨日のこと、面白そうな本の情報を見っけ! アマゾンでポチってしまいました。

『鳥たちの驚異的な感覚世界』 
ティム・バークヘッド著/沼尻由起子訳  原題 BIRD SENSE
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今月出たばかりの新刊です。
著者のバークヘッド氏は、イギリスの鳥類学者・行動生態学者。
鳥類学への多大な貢献が認められて、2011年にアメリカ鳥学会の「エリオット・カウズ賞」を受賞した方なのだそうです。

第1章 視覚… 人間には見えない世界
第2章 聴覚… さえずりの謎と反響定位
第3章 触覚    
第4章 味覚
第5章 嗅覚 etc.

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第1章の「視覚」から5行ほど引用してみますね。
ハトに限らず、大部分の鳥類は紫外線視覚を働かせて食べ物やパートナーを探しているだろう。
たとえば、鳥が食べるベリー類の花は紫外線を出す。
また、チョウゲンボウはハタネズミの尿の痕跡が照り返す紫外線からこの獲物を追跡することができる。
(....)ルリイカルなどの数種では、羽毛の紫外線反射率は雄の質も表すため、雌はこれを利用して有望なパートナーを見分ける。


鳥類学者としての視点から学問的に切り込んでいて、内容ずっしり。学者さんの本という感じです。お気楽にサッと読む本ではありません。巻末の参考文献と原註だけで36ページもある!
でも、ぜ~んぶ鳥の話。興味深い内容なので、少しずつ楽しんでみようかな。

さて、ご紹介ついでにもうひとつ。
上の本とは正反対の、獣医さんの楽しい本(だろうと思います。まだ読んでないけど)。

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著者の田向健一さんは田園調布動物病院の院長さん。
実は私、田向先生のブログ「森羅万象」の愛読者(^^)
この動物病院には犬・猫ばかりでなく、へび、とかげ、カエル、オポッサム、ヤモリ、カンガルー、羊etc...
とにかく、いろんな動物がやってきます。
とくにカメの手術ではご自分で治療法を考案されて、海外でも紹介されるほど。
こちらは近々発売される予定で、読んでみようと思っています。
ちなみに先生のブログは こちら
2013.03.11 独検聴き取り
今日は久し振りに、ドイツのオオカミの話題。
日本と同じ100年前頃、ドイツでも野生オオカミは絶滅しました。
しかし東端のラウジッツ地方には、最近となりのポーランドから入ってきた群れが定着しつつある。オオカミといえば、家畜の被害が心配されて....

今日の翻訳はドイツ自然保護協会の報道文。じつは2012年度ドイツ語検定1級、聴き取り試験で読み上げられた内容なんです。
まったく同じ文ではありません。でも確かにこの話でしたね。みんな耳ダンボで聴きましたっけ。

以下訳文

ドイツのオオカミは、おもにノロジカを狩る
wolf400.jpg

2012年3月12日
長い間絶滅していたオオカミがドイツに戻ってきた。
しかしその帰還を、誰もが喜んでいるわけではない。とくに恐れられているのは、その食行動。童話に出てくるオオカミのように、羊や家畜を襲い、そればかりか人間にも襲い掛かるのではないか、過去のものだった「不安」がよみがえるのではないか....住民、狩人、農場主らの論争が始まっている。

「ドイツのオオカミ復活の件で、最大の争点は彼らの食生活です。それで実際にかれらが何を食べているのか、ラウジッツ地方のオオカミの食事内容を、10年近く追跡調査したのです」と語るのは、ゼンケンベルク研究所の動物学部門主任ヘルマン・アンゾルゲ氏。

研究者らは、オオカミの糞を3000個以上採集し、未消化で残された毛、骨、ひづめ、歯、さらに食べられた動物の残骸を手掛かりに、オオカミの食事内容を調べ上げた。

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それによると、獲物の96%が有蹄類で、ノロジカ55%、アカシカ20%、イノシシ17%、野ウサギはわずか3%未満だった。
アンゾルゲ氏は語る。「羊などの家畜は1%以下であることがわかりました。野生の獲物が豊富ならば、オオカミが電気柵を越え、牧羊犬と対峙してまで家畜を襲うことはないでしょう」。
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単に獲物の種類ばかりでなく、それがどのように変化したかも調査で明らかになった。オオカミは適応力に優れており、生息地によって食行動が変化する。
たとえばカナダのオオカミは、秋になるとサケを食べる。
ドイツのオオカミは多くがポーランド生まれで、アカシカを食べて育った。それで初めはアカシカを捕らえていたが、次第にドイツに多いノロジカを多く食べるようになった。
rehe450.jpg 
(ノロジカ)

アカシカの好む広大な森林に比べると、ラウジッツの森は道路や畑で区切られて、ノロジカやイノシシに適した環境なのだ。オオカミが東ドイツの環境に適応すべく、ターゲットをアカシカからノロジカへ替えるのに、2世代かかっていないことがわかった。

上の原文は こちら (nabuドイツ自然保護協会の報道文から)
3000個もの糞の分析はなかなかタイヘンな作業でしょうね。
私は以前この文を見かけて、チラッとななめ読みしたことがあったので、検定で読み上げられた時に「あっ、知ってるハナシ!」と思っちゃいました(^^) 
今日は「サポサポproject vol.8」をのぞいてきました ♪

サポサポprojektとは、東京藝術大学美術学部卒業生の方々が続けている震災復興支援プロジェクトです。
絵葉書などの作品の売り上げを、復興ボランティア団体に提供する… 
つまり「助っ人の助っ人」 ^^

これは私が買ったもの
saposapo.jpg
アーティスト作の素敵な絵葉書…よりどりみどりで、いろんなのが沢山ありました。
1枚200円、(3枚500円)
サポサポのTシャツは1枚2千円

たいした額ではなくとも、払ったお金が確実に復興支援に使われるのは嬉しい!
8回目の今回は、藝大の現役学生も参加しているのだそうです。
saposapoの活動は3月5日の東京新聞でも紹介されました。
2013.03.06 自業自得
楽譜作成ソフトに「フィナーレ」というのがあります。
パソコンで打ち込むと、美し~い譜面が出来上がるあれです。

これがですね、使いこなすのは難しい。
パソコンの出来る人なら大したことないんでしょうが、私はまるっきりそういう才能がないもので、なかなかタイヘン。
何日か四苦八苦しちゃいます。
finale.jpg


先週苦労して8割ほど完成した譜面があって… 最後の仕上げをしようと思ったら...

が~ん!

どこにも保存されてないっ! 
なんということでしょう、保存しないで閉じちゃったらしい


あの努力が無駄になってしまったのか....バカバカおたんこなす!

はげしく凹んでおります。凹凹凹  orz....

2013.03.01 ハーブの効能
寒かった冬も、やっと出口が見えてきましたね~!

うちではこの冬、風邪をひかずに過ごすことが出来ました
喉が変かな..という時は、お茶やユーカリ茶でうがい。
とくに「ユーカリ茶」は殺菌作用があるらしく、うがいだけで何度か助けられました。

今日は、シュピーゲル紙電子版に載っていたハーブクイズです。

<クイズ1>

風邪の時に効果を発揮するハーブはどれ
  
   ローズマリー
  
   タイム
  
   オレガノ



<クイズ2>

かすかな痛みがやがてズキズキと...歯痛の時に役立つのはどれ

   ローリエ

   ジュニパーベリー(西洋杜松)

   チョウジ(丁子、またはクローブ)




クイズ1の正解..........風邪に効果的なのは「タイム」
Thymian-t5.jpg

すでに1世紀に、古代ギリシアの医者ディオスコリデスは、風邪の時に「タイム茶」を勧めている。
殺菌と鎮咳去痰作用があり、今日では咳止めシロップに含まれることが多い。
タイムについては多くの研究が行われている。例えば気管支炎患者361人を対象に、偽薬と乾燥タイムエキスを使って効果を比べた事例では、タイムに鎮咳効果があることが確かめられた。
タイム茶は、葉にお湯をそそいで2~5分待つこと。


クイズ2の正解.....歯痛には「チョウジ」
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チョウジは独特の香りと、36もの有効成分を含んでいるスパイス。
局所麻酔効果と抗菌作用がある。
200PX-~1

歯痛にとくに効果的なのは、チョウジのオイルを歯の痛む箇所に塗ること。チョウジオイルは薬局で手に入る。(日本で売っているかどうかは不明です。多分ないでしょう。訳者注)
歯科で口中に注射する際の局所麻酔について、クウェート大学で行われた調査がある。それによると、一般の局所麻酔薬ベンゾカインと並んで、チョウジオイルのゲルも同様の効果があった。


クイズ原文は こちら
ドイツではチョウジオイルは家庭薬の範疇で、普通に薬局で売っているらしい。ネットで見てみたら、10mlの小瓶が4~5ユーロでした。