先日のブログで、地球の磁場を話題にしましたけれど、
そういえばいつか読もうと保存しておいた記事がありまして.....
2011年2月24日、ツァイト紙から...(相当古い記事でスミマセン) 抄訳です。

アカウミガメの持つ「見えないコンパス」

長距離を移動する動物の方向感覚については、解明されていないことが多い。
これまで大きな謎とされていたアカウミガメの「地磁気コンパス」について、ひとつの研究報告が学術雑誌『カレントバイオロジー』に掲載された。
アカウミガメ1-450
 (生まれたばかりのアカウミガメCaretta carettaの子供が海へ向かう)

アカウミガメは、どのように東西の位置情報(経度)を決定しているのだろう?

地球を「緯度経度」で区切る概念は、古代からあった。しかし人類が海上で自分の位置を測定できるようになるまで、長い年月が必要だった。 
緯度(南北位置)については、日中の決まった時刻に、太陽と水平線の角度を測ればよい。これは船乗りたちが昔から行っている方法だ。
しかし経度(東西位置)を知るのは難題だった。今日では衛星を使って簡単にわかるが、ひと昔前まで海上で経度を求めるには、「船のいる場所の南中時刻」と「遠く離れた基準点の南中時刻」との時間差から算出する方法が使われていた。

アカウミガメは、このようなデータを使わずに目的地へ到達することが出来る。
かれらは地磁気をナヴィゲーションに行動しているのだ。
2-500アカウミガメ
 
地磁気の角度と強さは地球上でそれぞれ異なり、各地域ごとに固有の値を示す。
研究の主筆プットマン氏は言う。「アカウミガメは、これまで予想されていたよりはるかに多くの情報を、地磁気から得ていることがわかりました。磁場の強さばかりでなく、磁力線の角度(傾角)も感じ取っていたのです」。

地磁気は赤道付近では地表とほぼ平行で、赤道から離れるにつれ角度がついてゆき、極地域では地表とほぼ垂直になる。
アカウミガメが、自分の位置を地磁気から感じていることを証明しようと、一つの実験が行われた。
薄暗くした水槽施設を用意し、生まれたばかりの子ガメを置く。そしてコンピューター制御した装置で、大西洋の東側と西側の磁場環境を再現してみた。

プエルトリコ(=大西洋の西側)の地磁気に設定したカメは、すぐに東へ向かって泳ぎ始めた。
カーボベルデ(=大西洋の東側)に設定した子ガメは南西の方向、やはり大西洋の方向へ泳ぎ始めたのだ。

研究者のひとり、生物学者のケネス・ローマン氏は言う。「地磁気のほかに、臭覚、超低周波音などを使っている可能性もあるので、まだまだ研究は続きます。アカウミガメがどんなセンサーを使って行動しているのか知ることが、その保護につながってゆきますから」。
アカウミガメ300

翻訳おわり
神社の裏のお池で日向ぼっこしているカメさんはどうなのかな... 
やはり大海原を何千キロも泳ぐアカウミガメは、スーパー亀さんなんでしょうか。
「地磁気が場所によって固有の値である」という所の原文には、「指紋Fingerabdruck」という言葉が当てられていました。指紋のように固有のものなのだそうです。
訳すに当たり科学用語などは出来るだけ資料にあたりましたが、なにぶんシロウトです。シロウトの訳文ということでお読みください。
この研究は、ノースカロライナ大学の研究者グループによるものだそうです。

もと記事は こちら


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2013.05.24 長男旅立ち
今年初めてのアゲハ旅立ちです!

茶色のサナギが朝から黒ずんで(つまり黒い羽が透けて見えるようになって)...
今日羽化しそうな雰囲気。
mai-1-450.jpg

10時半、気がつくと羽化していました。生まれたてで羽はくしゃくしゃ。
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10分後、だいぶ羽が開いてきました。
向こう側にもうひとつ蛹がいます。あちらは2~3日後の羽化でしょうか....
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1時間後、羽はすっかり開きましたが、まだじっとしています。
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羽化後1時間半。
パタパタし始めたので、サッシを開けて外へ出しました。
ベランダのミカンの葉に一瞬とまった所をパチリ。元気な男の子です。
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うちで生まれたイモさん6匹のうち3匹は、飼育の上手な知人にさし上げ、
手元で蛹になったのは3匹。うち1つは今日巣立ち、残るは2つ。

そのうちの一つは諸事情あって、リビングをはい回り、棚の下側で蛹になってしまいました。あれま...
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2013.05.18 渡り鳥と磁場
「渡り鳥は地球の磁場をたよりに目的地まで飛んで行く」という説はよく耳にするので、もう解明済みの話かと思っていたら......鳥が体のどこで、どうやって磁気を捉えているのかは、よくわかっていないそうなのです。
今日読むのは、4/26南ドイツ新聞から、科学欄の記事ひとつ全訳してみました。


『内耳の鉄で進路を決める』
渡り鳥が目的地へ飛ぶ時、どのように地球の磁気を感じているのかは解明されていない。
カギを握るのは、鳥の体のどこかにある「金属質の小球体」と考えられている。
その金属球は、既存説であるクチバシ以外にあるという説が登場した。
mit eisen im ohr 450
(ヘッセン州のクロヅル)

渡り鳥は、おもに地球の磁場の助けを借りて進路を決めている。しかし磁気を感じる器官が体のどこに存在し、どのように機能しているのか、科学者の議論の的となってきた。

この度ウィーンにある分子病理学研究所のKeays博士らのグループが、学術雑誌『カレントバイオロジー』に新説を発表した。
鳥の内耳の有毛細胞にある「鉄分を含む小球体」が、件の「磁気を感じる器官」ではないかというものである。

内耳有毛細胞は、聴覚だけではなく平衡感覚もつかさどっている。ほかの動物やヒトにも有毛細胞はあるが、多くの鳥類だけに「鉄分の多い球体組織」が存在することがわかり、研究者らはこれを「Kutikulosom」と名付けた。このような器官の存在はこれまで知られておらず、これが磁気受容体ではないかとKeays博士らは考えた。

しかし、この組織が鉄分蓄積のためだけにあるのか、はっきりしたことはわからない。鳥類の磁気受容体探しは、科学者らの熱い論争のもととなっている。

これまでの所、「鳥の磁気受容体はクチバシにある」という説が一般的だった。1年前にKeays博士らがこの説に疑問を投げかけた時は大論争になったが、ではクチバシ以外のどこに受容体があるのか、はっきり示すことが出来なかった。
この新説登場で論争に終止符が打たれるかどうかは、わからない。

翻訳おわり
半端じゃない距離を裸一貫で飛んで行く渡り鳥は、神秘そのもの。
鳥の磁気センサーの「諸説」を調べてみたら、

「右目の中で光による生化学反応が起こり、網膜中のたんぱく質が磁気センサーの役目をする」説
「幼鳥時は地磁気を、成長すると太陽コンパスを使う」説
「耳内の壺嚢(このう)が磁気センサーである」説

…など色々あって、要するによくわからんのですね~ ^^

原文(ドイツ語)は こちら
2013.05.14 またぞろ...
このところ、何だかバタバタしております

まず来月、ピアノ教室の『発表会』を控えてバタバタ...

ドイツ語の授業で毎週ノルマの宿題で七転八倒....
(今週はテーマがフォルクスワーゲンで、「直噴技術」やら「デュアルクラッチトランスミッション」やら、じゅげむじゅげむ....)

そういう忙しい時に限って何かが降りかかってくる.... そう、イモムシが!
ベランダのミカンの鉢に、アゲハの卵がありましてね。よせばいいのに、取り込んでしまいました。

卵から黒くて小さい1ミリ半くらいの虫が出てきて、だんだん大きくなる。
1齢~2齢あたりはチンマリしてるので、葉っぱごとリビングのテーブルに置きっぱなしても違和感なし。
5-10-400
で、お客様が来てお茶なんか飲みながら、「あ、それ観葉植物じゃなくて、虫ですから触らないでね」なんて言ってびっくりされたり....

どんどん成長して....
5月10日400


今は緑色の終齢幼虫が5つ、まだ3齢くらいの黒いのが1つ。
5-15-450

問題は葉っぱの調達。6匹分育てる葉っぱは手元にないので、友人宅からごっそり頂いてきました。
さんしょ400

こういうことを書いていると「ずいぶんイモムシがお好きなんですねぇ」なんて呆れ顔で言われたりするんですが......
べつに根っからイモが好きというわけではない。触れないしね、気持ち悪くて、もう全然ダメ
チラッとでも触るなんて想像しただけでゾ~ッとします。
こういうのは生理的な感覚ですから、何十匹イモさんの世話をしようと、変わることはなさそうです。

さわれなくても、葉っぱをゾリゾリ食べたり、「脱皮」したり「蛹化」したり「羽化」するのを見ていると、なかなか楽しいのであります(^^)
2013.05.08 もやしサラダ
マンションのお隣の林がきれいさっぱり伐採されて、どうするのかなぁ~...と思っていたら....
やはり建物が建つらしい。免震マンションだそうです。
工事期間は騒音を覚悟だし、ゆくゆくは日陰の生活になるかも
ま、仕方ないです。

さて、気を取り直して…
今日は、もやしサラダを作ってみました。我が家の大好物! 安い! お財布の味方 ^^

用意するのは「もやし1袋」と市販の「カレー粉」(カレールウではない、粉の方ね)
もやし2
もやしが浸るくらいのお湯をわかして、カレー粉をどばっと投入。
黄色いお湯でモヤシをサッとゆがく。

もやし3

もやしに黄色い色が移ったら、ざるに上げる。(またはお湯を切る)
もやし4
熱いうちに市販のフレンチドレッシングでしっかりあえる。
完成!
もやし5

出来たてよりも、冷蔵庫でキンキンに冷やしたほうが美味しい。
カレー粉が少ないと味がぼけるので、ケチらずに大さじ1杯以上入れる。上の写真のはちょっとケチったかも。黄色あざやかな方がよい。
もやし2袋でも、うちではあっという間になくなります。もやしの量が増えたら、カレー粉も多くしてね。

私の料理ではなくて、故向田邦子さんがエッセーで紹介していたものです。
2013.05.04 夜のベルリン
ヴェルト紙に興味深い写真が載っていたのでご紹介。
「夜のベルリン」…国際宇宙ステーションから写したものだそうです。

1989年にベルリンの壁が崩壊して、翌1990年に東西ドイツが再統一しました。
あれから23年もたちましたが、旧東側と旧西側の格差は今だにあって....

berlin in der nacht500

夜のベルリン、上空から見るときれいに2つに分かれていますよね。
画面左半分が旧西側。右半分(黄色っぽい光の)は旧東側です。

西側はほとんどの街路灯や建築物照明が、LEDなど白っぽい光なのに対して、東半分の地域はナトリウム灯など古いタイプの照明なので黄色く見える。
繁華街の輝きも、西に集中しているのがわかります。
今でも壁が存在するかのようですね。

ベルリンに限らず、旧東ドイツだった地域を西側の生活水準に近づけるべく、再統一後は巨費が投じられてきました。もちろん今でもその努力は継続中のはず。大都会ベルリンも例外ではないということでしょうか。これほどの違いが今でもあるのは驚きです。

ヴェルト紙の記事(ドイツ語)は こちら
2013.05.01 プレゼント
hellmann.jpg
写真は、ドイツのコルビッツという町で、給水・下水施設長を務めていたギュンター・ヘルマンさんと、
ナイルワニのテオフィーラおばさん(笑)

コルビッツは、旧東ドイツの小さな町です。マクデブルク市の近く。
40年前、まだドイツが東西に分かれていた頃のこと。東ドイツがアフリカのマリ共和国に給水施設を作ってあげたことがあって、そのお礼にナイルワニの子供がマクデブルクに贈られたのだそうです。なんせ東ドイツに不可能はないと言っていた時代のこと、ワニくらい飼うのはなんでもないと、喜んで貰い受けたそうな。
たった22cmだった子ワニは、今や3,5m、280kgの巨漢に成長しました。
ヴェルト紙の記事から、抄訳です。

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当初テオフィーラは、小さなテラリウムで飼われていた。
しかし、どんどんどんどん大きくなる。入れ物がなくなってしまった。
ワニの飼育には相当な費用が必要で、マクデブルク動物園でさえ、受け入れを辞退した。

マリに給水所を建設したのは、ほかでもないヘルマンさんだったので、結局彼の勤めるコルビッツ給水所が引き受けるしかなく、プールと床暖房つきのケージが用意された。

東西ドイツが統一した時には、変化が訪れた。管理組織から「ワニは危険だから処分するように」というお達し。ヘルマン氏は、「彼のワニ」を守ろうと奔走した。

彼の努力が実ってワニを給水所で飼う許可がおり、種の保護の観点から、より大きな水槽が建設された。
この何年かの間にテオフィーラは、なんとお金を稼ぐようになった。コルビッツの給水有限会社は、類を見ない「ワニのいる給水所」として有名になり、ワニのキーホルダーが15000個も売れたのだ。
theophila450.jpg
 (すてきなテオフィーラおばさん ^^)

すでに定年退職したヘルマンさんにかわって、今は後継の施設長がエサやり係をつとめている。
テオフィーラは今もどんどん成長している。この種は最大8m近くなることもあり、100年生きる可能性がある。ストレスなく悠々と暮らしているので、100歳を越えるかもしれない。

テオフィーラは幸いここで生きてゆくことになったが、「安易に動物をプレゼントするべからず」という教訓の好例であろう。

翻訳終わり

ほんとにほんとに、ワニなんかもらってもねぇ、22㎝ならまだしも、4mにもなったら普通は飼えないですよ。あぶないし、可愛くないしね(^^;)... えさは2~3週間に1度だそうです。爬虫類というのはその位でいいらしい。

記事(ドイツ語)は こちら