2015.02.23 耐震改修工事
うちのマンションは築34年。つまり旧耐震基準で建てられた建物です。
それで住民一致の希望でもって、昨年11月末から2か月かけて、耐震改修工事が行われました。
記録という意味で、概要を書いておきたいと思います。

工事の方法は 耐震スリット が選ばれました … 耐震スリットとは、建築物の柱とコンクリート壁の縁を3cm幅で切ること。これを構造スリットと言い、最近の建築物は皆この工法で建てられているとのこと。地震力によるエネルギーを受け流す構造にするため、あえてスリットを入れるのだそうです。昔は「エネルギーを受け流す」という発想がなく、壁と柱が密着するように建てるのが当たり前でした。

各戸4か所にスリットを入れていきます。
外壁から室内まで壁をカッターでブチ抜くわけですから、スゴイっすよ、音も粉じんも。
集塵機を使ってくれても、玄関まで白い煙が充満しました。
スリット外壁 (外壁)

スリット室内
室内側の写真。(隙間には応急的にテープが貼ってあります) こうしたスリットがこの部屋の2か所に入りました。

室内側のボードは広めに、15センチくらい切り取られます。あらかじめ家具をどける必要があって、これが結構タイヘンでした。

スリットが完成すると室内側のボードを張り、その上から壁紙を貼ります。

スリット外壁2
これは外の隙間をとりあえずコンクリートで埋めた所。
このあとペイントし直して、一見して分からない位にきれいに仕上がりました。

そして費用がいくらかかったかというと……マンション全体で1960万円、すべて区が負担してくれました。つまり補助金で全額まかなわれた工事です。本当に有難いことです。

ここに至るまでは2年以上前から役員さんが協議し、説明会がおこなわれ、建物の劣化調査を専門業者に依頼し、工事会社を選定し、区の補助金を申請し…という流れが滞らず、住民の意見もまとまっていたので実現したわけです。

で、どの位の耐震性になったかというと....
直下型大地震が来た時、部分的には亀裂とか損壊はあるかも知れないが、倒壊はしない… ということだそうです ^^
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ウィーンの楽友協会ホールをご存じでしょうか? 
お正月にニューイヤーコンサートをやってるあれです。上から下まで花であふれた舞台に、ウィーンフィルの楽員がぎっしり座って…  優美な黄金のホールです。私はまだ行ったことないのですが、素敵な空間です。
そして世界一美しく響くホールといわれる場所です。

あのような直方体のホールを、シューボックス型 といいます。
今日は音楽ホールの響きについての記事を訳してみました。
2014年3月4日のヴェルト紙から。

シューボックス型ホール、素晴らしい響きのわけは…?

クラシックファンがシューボックス型ホールを好むのはなぜか…その理由がデータによって裏付けられた。
この研究は、アールト大学(フィンランド)のユッカ・ペティネン氏(博士研究員)らによるもので、学術誌『米国科学アカデミー紀要』に発表された。
シューボックス型では高音と倍音が、側壁に反射することで強調され、音楽がよりダイナミックに響くことがわかった。

コンセルトヘボウ
(コンセルトヘボウ)

「弱音から最強音へとふくらむオーケストラの演奏を聴くことは、大きな文化的体験である。その際に演奏からどれほど感銘を受けるかは、奏者の腕前ばかりではなく、ホールの音響も関係している」と、研究者は書いている。

調査対象となったのはヨーロッパのコンサートホール10棟(うち7つがドイツのホール)。ホールの形状は、シューボックス型が5、その他の形のものが5だった。

音響データの測定には、聴衆のかわりに人間の頭の模型5つを使用。左右の耳の位置にはマイクロフォンを仕込み、一本のライン上に、それぞれステージから異なる距離に配置した。

ステージにはオーケストラを模して、ラウドスピーカーを配置する。スピーカーはどのホールでも同じバランスと音量を再現できるよう調整した。使用する音楽は、ブルックナーの交響曲第9番から20小節ほど。

その結果、とくに高音域における振幅(音量)がホールの形によって異なることがわかった。ホールの違いによる差異は、最大5デシベルだった。
musikvverein450.jpg
(楽友協会ホール)

またステージから遠く離れるほど、高音が強調される効果は大きくなり、これを最も実現しているのがシューボックス型であった。ステージから来る音は側壁に当たり、10分の1秒以内に反射音となって響きを補完するのである。

楽友協会ホール(ウィーン)、コンツェルトハウス(ベルリン)、コンセルトへボウ(アムステルダム)などの由緒ある音楽ホールが聴衆に愛され、大きな成功を収めている理由は、シューボックスの形状によって音楽がよりダイナミックに響いているからであると、研究者らは結論している。

以上翻訳文。
もと記事(ドイツ語)は こちら
2015.02.11 月明かり
数日前のこと。
ふと見上げた月の美しさに、思わず足をとめました。
月って明るいですよね。
数日前には、「煌々とした月明かりだけで撮影した白鳥」の写真を見ました。北海道の方のブログなんですが、あまりに素晴らしかったのでご紹介しちゃいますね。
真夜中の「白鳥の湖」です。
こちら  

北海道ついでに、もうひとつ。関係ないけど宣伝しちゃう♪
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とても美しい雑誌です。もしご興味のある方は  こちら
痛ましい暗いニュースが続いています。
人質事件はドイツでも大きく報じられて、各紙に後藤さんを悼む記事が載せられました。
内容は日本で報じられたものと同じですが、ドイツの報道をご紹介するつもりで訳してみました。即訳したかったのですが、翻訳にもたついて遅くなってしまいました。
2月1日のヴェルト紙、抄訳です。(事実関係は日本でも詳しく報道されていますので、下の文は部分訳です)


『ケンジは人々の近くにあろうと望み、そのために殺された』
東北の被災地でも、内戦が続くシエラレオネでも、ケンジ・ゴトウの視線はいつも弱者や子供たちに向けられていた。
しかし、イスラム過激派の人質として命を奪われる結果となり、そのニュースは日本を悲しみとショックへ陥れた。

ポニーテールで友好的、チャーミングなゴトウ氏は、シリア内戦に翻弄される人々の苦境を伝えようとしていた。ジャーナリストとしては経験豊かで、日本のテレビ局に映像を提供したり、コメンテーターを務めたりすることもあったが、自身はいつも「自分は戦争レポーターではない」と述べていた。

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取材にあたっては、「まずハグして友達になることが始まりです。親しくなることで初めて会話が始まり、かれらの視野に立って話を聞き、その苦しみや希望を語ってもらえるのです」と語っていた。とくに、飢えや暴力に苦しむ子どもたちの現状を伝えようと、難民キャンプや孤児院を何度も訪れた。

ISISが最初のビデオを公開すると、ゴトウ氏の解放を求める声がうねりのように広がったが、それも彼の魅力的な人柄や正直さゆえである。世界のさまざまな国の人々が「I am Kenji」というプラカードを掲げて、彼の解放を祈った。

しかし、こうした努力が実を結ぶことはなかった。悲しい報道が日曜日、日本国民にもたらされた。

もと記事(ドイツ語)は こちら