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2017.07.30
遊び心
だいぶ遅ればせながら....
5月のパリ旅行で珍しい写真が1枚ありまして、ご紹介させてください。
パリに行く人は多いけれど、まず誰も気づかないよね…という証拠写真です。
タイトルは 遊び心のあるパリ警察
これはノートルダム近くの警察署です。

古くからあるのだろう立派な建築。
2階の外壁面に立像が見えますね。たしか4体だったかな。

ところが、立像のひとつが壊れてしまったらしい。年月による風化もあるでしょう。
「壊れちゃったね、どうする?」 という会話があったと推測。
無事な3体の像は、古風にして立派な衣装に身を包んだ女性像です。
「芸術的なのを再現するのは大変なんじゃね?」 という発言があったかと推測。
「立像なら何でもいいんじゃん?」 と言う人がいたと推測。
「面倒な衣装なんか、省いてもよくね?」 という発言があったと推測。
そして最後に偉い人がひとこと。
「よろしい、では裸でよい!」

ねぇ、見て!!
壁面の彫刻が一体だけ すっぽんぽんの女性裸体像
しかも掲げているのは ピンポンラケット
(足の後ろに、もとの像の残骸が少し残っていますね)
暑い中をフーフー言いながらノートルダムに向かっていた時、ふと横を見上げて私はビックリしましたね。え、まじ?
どう見てもジョークですが、場所は警察署。
みんな気づかないんだよね.... ふふふ
5月のパリ旅行で珍しい写真が1枚ありまして、ご紹介させてください。
パリに行く人は多いけれど、まず誰も気づかないよね…という証拠写真です。
タイトルは 遊び心のあるパリ警察
これはノートルダム近くの警察署です。

古くからあるのだろう立派な建築。


ところが、立像のひとつが壊れてしまったらしい。年月による風化もあるでしょう。
「壊れちゃったね、どうする?」 という会話があったと推測。
無事な3体の像は、古風にして立派な衣装に身を包んだ女性像です。
「芸術的なのを再現するのは大変なんじゃね?」 という発言があったかと推測。
「立像なら何でもいいんじゃん?」 と言う人がいたと推測。
「面倒な衣装なんか、省いてもよくね?」 という発言があったと推測。
そして最後に偉い人がひとこと。
「よろしい、では裸でよい!」

ねぇ、見て!!
壁面の彫刻が一体だけ すっぽんぽんの女性裸体像
しかも掲げているのは ピンポンラケット
(足の後ろに、もとの像の残骸が少し残っていますね)
暑い中をフーフー言いながらノートルダムに向かっていた時、ふと横を見上げて私はビックリしましたね。え、まじ?
どう見てもジョークですが、場所は警察署。
みんな気づかないんだよね.... ふふふ
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2017.07.15
卵の形
今日はドイツのツァイト紙から、科学欄に載った論文紹介を訳してみました。
飛ぶのは上手? …卵を見ればわかる!

鳥の卵はその種類ごとに、球形、楕円形、片方のとがった円錐状…など色々である。形の違いについては「岩礁に住む鳥の卵の端がとがっているのは、岩を転がり落ちないため」とか、「一度に産み落とされる数に関係する」など諸説あり、その理由はこれまで解明されていなかった。
形の違いはどこからくるのか…. その謎を解くための研究論文が、このたびサイエンス誌に掲載された。調査を行ったのは、プリンストン大学のストッダード氏らの研究チームで、19世紀後半~20世紀初頭にかけて世界中から集められた1400の鳥種、5万個におよぶ卵の写真を分析し、その形状と生息環境や巣の大きさなどとの関連について、網羅的な系統図を作成した。
着眼点は卵の形状で、シンメトリーかどうか、楕円状ならばその楕円の細長さ。シンメトリーでない場合は一方の端がどれだけとがっているか。
外見からいうと、最もとがった卵はアメリカヒバリシギ(Calidris minutilla)、最も長い楕円はセレベスツカツクリ(Macrocephalon maleo)で、私たちの見慣れたニワトリの卵形は、必ずしも多数ではなかった。

(アメリカヒバリシギ)
さらにすべての鳥種で、飛行能力に直結するハンドウィング指数(翼の長さを指数化したものと思われます、訳者注)も考慮された。
その結果、「ハンドウィング指数の高い鳥」、言い換えると「飛行能力の高い鳥」ほど卵は楕円(つまり横長の形状の)、または先のとがった形が多数を占めることがわかった。たとえばヨーロッパアマツバメは生涯のほとんどを空中で過ごすことで知られているが、その卵はとても長い楕円状であり、飛べないダチョウでは卵は球形に近いものであった。
また卵の形が、鳥の種の進化とともに変わってきたこともわかった。研究者らは、ある種の鳥が飛行能力を発達させてきた歴史の中で、卵の形もそれに沿って進化したと推論する。
それは、鳥の体内で卵ができる過程で説明することができる。薄膜(Membran)に包まれた卵が輸卵管を回転しつつ進む。殻はまだない。(殻ができるのはずっと後の段階である)。つぶれ易いかたまりを薄膜が支えているこの過程で、卵の形が決まってゆくのである。体形が流線形で飛行能力の高い鳥ほど、骨盤も狭く、卵が細くならざるをえない。そして直径の小さい卵にヒナを格納するために、卵は少しでも長く、場合によっては先のとがった細長い形状へと進化したのだろうと、研究者らは推論している。
翻訳おわり
久しぶりの翻訳作業は気持ちよく疲れました
翻訳もと記事(ドイツ語)は こちら
飛ぶのは上手? …卵を見ればわかる!

鳥の卵はその種類ごとに、球形、楕円形、片方のとがった円錐状…など色々である。形の違いについては「岩礁に住む鳥の卵の端がとがっているのは、岩を転がり落ちないため」とか、「一度に産み落とされる数に関係する」など諸説あり、その理由はこれまで解明されていなかった。
形の違いはどこからくるのか…. その謎を解くための研究論文が、このたびサイエンス誌に掲載された。調査を行ったのは、プリンストン大学のストッダード氏らの研究チームで、19世紀後半~20世紀初頭にかけて世界中から集められた1400の鳥種、5万個におよぶ卵の写真を分析し、その形状と生息環境や巣の大きさなどとの関連について、網羅的な系統図を作成した。
着眼点は卵の形状で、シンメトリーかどうか、楕円状ならばその楕円の細長さ。シンメトリーでない場合は一方の端がどれだけとがっているか。
外見からいうと、最もとがった卵はアメリカヒバリシギ(Calidris minutilla)、最も長い楕円はセレベスツカツクリ(Macrocephalon maleo)で、私たちの見慣れたニワトリの卵形は、必ずしも多数ではなかった。

(アメリカヒバリシギ)
さらにすべての鳥種で、飛行能力に直結するハンドウィング指数(翼の長さを指数化したものと思われます、訳者注)も考慮された。
その結果、「ハンドウィング指数の高い鳥」、言い換えると「飛行能力の高い鳥」ほど卵は楕円(つまり横長の形状の)、または先のとがった形が多数を占めることがわかった。たとえばヨーロッパアマツバメは生涯のほとんどを空中で過ごすことで知られているが、その卵はとても長い楕円状であり、飛べないダチョウでは卵は球形に近いものであった。
また卵の形が、鳥の種の進化とともに変わってきたこともわかった。研究者らは、ある種の鳥が飛行能力を発達させてきた歴史の中で、卵の形もそれに沿って進化したと推論する。
それは、鳥の体内で卵ができる過程で説明することができる。薄膜(Membran)に包まれた卵が輸卵管を回転しつつ進む。殻はまだない。(殻ができるのはずっと後の段階である)。つぶれ易いかたまりを薄膜が支えているこの過程で、卵の形が決まってゆくのである。体形が流線形で飛行能力の高い鳥ほど、骨盤も狭く、卵が細くならざるをえない。そして直径の小さい卵にヒナを格納するために、卵は少しでも長く、場合によっては先のとがった細長い形状へと進化したのだろうと、研究者らは推論している。
翻訳おわり
久しぶりの翻訳作業は気持ちよく疲れました

翻訳もと記事(ドイツ語)は こちら
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