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野生オオカミが姿を消して久しいドイツ中西部。

1世紀以上の空白を経て今年、オオカミが中西部の森(ヴェスターヴァルト)を走る姿が一枚の写真に撮られ、大きく報道されました。
wolf allein
東欧からはるばるやって来たのではないか...ドイツの森にオオカミが復活するかもしれない.....
私も、NABU(ドイツ自然保護協会)ホームページの記事を翻訳して、このブログでご紹介しました。
(ちなみに、その時のブログは こちら )

残念なことにこのオオカミさんは、撃ち殺されてしまいました。先週の土曜日に散歩中の人が死体を発見して、それ以来大騒ぎになっていたようです。地元の狩猟協会も大きな衝撃を受けて、5000ユーロの懸賞金つきで犯人を捜す騒ぎの中、撃った本人が出頭したそうです。
雑誌シュピーゲル・オンライン版の記事を訳してみます。
以下要約文

Montabauer発(フランクフルトとケルンの中程の町)
事件は新たな展開。71歳の男が町の捜査当局に出頭し、ラインラント・プファルツ州でオオカミを撃ったのは、自分であると供述。狩猟協会幹部の語るところによると、この男性は野犬と間違えて狼を殺してしまったと話しているそうである。
殺されたオオカミは、2月末にヴェスターヴァルトの森を走る姿が目撃され、写真に撮られた個体である可能性が高い。ラインラント・プファルツ州で野生オオカミが発見され、証拠写真に納まったのは、123年振りのことだった。
自然保護協会(NABU)はすでに、被疑者不詳の告発状を、コブレンツ検察庁に提出している。NABUの幹部ミラー氏は、「オオカミは現在保護しなければならない種であり、大変残念。今回の件は言い逃れ出来ない行為である」と語っている。


以上翻訳終わり

他の報道にもあたってみたところ、狩猟免許を持っている人が保護動物を殺した場合、罰金や免許取り消し、最高では5年の懲役刑もあり得るらしいです。もちろん今の時点では、どのように収まるのかはわかりませんが....
無作為に撃たない..というのは、猟銃を持つ人間の基本ですよね。
今回ちょっと感心したのは、狩猟協会が犯人をかばう方向ではなく、自ら懸賞金を出して解明に乗り出していたこと。まぁそれだけ123年ぶりの、この1頭にかける期待が高かったという事かも知れません。

もと記事(ドイツ語)は こちら (撃たれたオオカミの写真が載っているので、ご承知ください)。
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