| Home |
2012.10.18
リス…緊急通報
今日のテーマは、 『リス救急電話は24時間いつでもOK』
ドイツのどこにでも、たくさんいるリス。
当然事故などに遭うリスも...
野生リスの首がマンホール蓋の穴にはまっちゃった~!という騒ぎが時々あって、しかも救出後にバッタリ死んでしまう...ということもあるそうです。
そんな時は、みんな「なぜなんだ!」と大ショック。写真つきで報道された記事を、私も見かけました。
そんなリス事情を背景に...
「リスが大変だっ!」となったら、24時間いつでも駆けつけます…という活動をしている女性へのインタビュー記事を訳してみました。
8月8日南ドイツ新聞から。

(ミュンヘン在住のザビーネ・ガレンブルガー 30歳 は、バイエルン州初のリス救命組織を立ち上げた)
インタビューは下の、続きを読む をクリックして下さい
ドイツのどこにでも、たくさんいるリス。
当然事故などに遭うリスも...
野生リスの首がマンホール蓋の穴にはまっちゃった~!という騒ぎが時々あって、しかも救出後にバッタリ死んでしまう...ということもあるそうです。
そんな時は、みんな「なぜなんだ!」と大ショック。写真つきで報道された記事を、私も見かけました。
そんなリス事情を背景に...
「リスが大変だっ!」となったら、24時間いつでも駆けつけます…という活動をしている女性へのインタビュー記事を訳してみました。
8月8日南ドイツ新聞から。

(ミュンヘン在住のザビーネ・ガレンブルガー 30歳 は、バイエルン州初のリス救命組織を立ち上げた)
インタビューは下の、続きを読む をクリックして下さい

南ドイツ新聞(以下SZ)
ガレンブルガーさん、先日もリスが下水溝の蓋にはまって、警察がオリーブオイルで助け出す騒ぎがありましたね。(ハノーファー近郊での救出騒ぎは、新聞にも載りました。下の写真はその時の報道から取りました…訳者注)
もしあなたが現場に居たら、まずどんなことに気をつけますか?
ガレンブルガー(以下G)
できればリスに鎮静剤を与えてやること。静かに辛抱強く対処することです。
そして敵を見なくても済むように、リスの頭を覆ってやることです。

SZ 救助者は敵なのですか?
G ええ、助けようとしているなんて、リスにはわかりませんからね。
ハンカチで頭を覆って暗くしてやると、リスは落ち着きます。
SZ なぜリスは下水溝になど入ろうとするのでしょう?
G 水を飲むためです。特に住宅街ではね。先日のリスも、水を求めて下水溝に入ったのでしょう。
救出は難行
鎮静剤を投与
SZ あの時のリスは、救助されて数時間後に死んでしまいました。なぜだったのでしょうか?
G 内臓にダメージを受けていたかどうか、私にはわかりませんが、経験から見ると、ショック状態があまりに長く続いたのではないでしょうか。そんな時は人間と同じように、体を温めたり水を飲ませたりといった対処が必要です。
SZ つまり死因は救助のショックということですか?
G 十分ありえることです。リスはもともと大変臆病な動物ですから....
SZ あなたは2年前にミュンヘンで「リス保護協会」を設立されましたね。何匹くらいリスを助けましたか?
G 約1500匹で、生存率は90%、種の保護のためにすべて記録しています。
緊急通報は24時間OKで、一日2~10件の通報があります。
昨晩も遅くまで、病気のリスのために活動していたのですよ。
SZ 緊急通報してくるのはどんな人たちですか?
G 住宅街で見つけたとか、公園で犬の散歩中の人が多いです。猫避けネットにからまったり、巣に戻れなくて弱った子リスなどを、直接連れてくる人もいますよ。
SZ 子リスの場合、その後はどんな風に...?
G 「受け入れステーション」として10名のボランティア協力者がいまして、子リスが元気になるまで、自宅で世話をしてくれています。
まだ独り立ちしたことがない子リスは、その後大きな屋外ケージに入れて、野生で暮らす練習をさせます。
SZ あなたは文房具小売業を営んで、また化粧品製造技師としてのお仕事もお持ちですね。なぜこれほどリスに魅せられてしまったのでしょう?
G たしかに可愛くて賢い動物ですけれど、魅せられたというよりは、リスを助けたいということに尽きます。野生動物保護は、ドイツではよく話題に上がりますけれど、保護活動が予算付きで立ち上がるのは、たいていレッドリストに載った後です。私はそうなる前に活動したいと思いました。
以上翻訳おわり(少しはしょり気味に訳しました)
リス保護協会の情報によると、嵐の時などによく赤ん坊が巣から落ちてしまうのだそうです。落ちて怪我をした子リスを親が拾うことはないので、そういう時は保護してほしいと書いてありました。
もと記事は こちら
ガレンブルガーさんのリス保護協会HP(ドイツ語)は こちら
ガレンブルガーさん、先日もリスが下水溝の蓋にはまって、警察がオリーブオイルで助け出す騒ぎがありましたね。(ハノーファー近郊での救出騒ぎは、新聞にも載りました。下の写真はその時の報道から取りました…訳者注)
もしあなたが現場に居たら、まずどんなことに気をつけますか?
ガレンブルガー(以下G)
できればリスに鎮静剤を与えてやること。静かに辛抱強く対処することです。
そして敵を見なくても済むように、リスの頭を覆ってやることです。

SZ 救助者は敵なのですか?
G ええ、助けようとしているなんて、リスにはわかりませんからね。
ハンカチで頭を覆って暗くしてやると、リスは落ち着きます。
SZ なぜリスは下水溝になど入ろうとするのでしょう?
G 水を飲むためです。特に住宅街ではね。先日のリスも、水を求めて下水溝に入ったのでしょう。


SZ あの時のリスは、救助されて数時間後に死んでしまいました。なぜだったのでしょうか?
G 内臓にダメージを受けていたかどうか、私にはわかりませんが、経験から見ると、ショック状態があまりに長く続いたのではないでしょうか。そんな時は人間と同じように、体を温めたり水を飲ませたりといった対処が必要です。
SZ つまり死因は救助のショックということですか?
G 十分ありえることです。リスはもともと大変臆病な動物ですから....
SZ あなたは2年前にミュンヘンで「リス保護協会」を設立されましたね。何匹くらいリスを助けましたか?
G 約1500匹で、生存率は90%、種の保護のためにすべて記録しています。
緊急通報は24時間OKで、一日2~10件の通報があります。
昨晩も遅くまで、病気のリスのために活動していたのですよ。
SZ 緊急通報してくるのはどんな人たちですか?
G 住宅街で見つけたとか、公園で犬の散歩中の人が多いです。猫避けネットにからまったり、巣に戻れなくて弱った子リスなどを、直接連れてくる人もいますよ。
SZ 子リスの場合、その後はどんな風に...?
G 「受け入れステーション」として10名のボランティア協力者がいまして、子リスが元気になるまで、自宅で世話をしてくれています。
まだ独り立ちしたことがない子リスは、その後大きな屋外ケージに入れて、野生で暮らす練習をさせます。
SZ あなたは文房具小売業を営んで、また化粧品製造技師としてのお仕事もお持ちですね。なぜこれほどリスに魅せられてしまったのでしょう?
G たしかに可愛くて賢い動物ですけれど、魅せられたというよりは、リスを助けたいということに尽きます。野生動物保護は、ドイツではよく話題に上がりますけれど、保護活動が予算付きで立ち上がるのは、たいていレッドリストに載った後です。私はそうなる前に活動したいと思いました。
以上翻訳おわり(少しはしょり気味に訳しました)
リス保護協会の情報によると、嵐の時などによく赤ん坊が巣から落ちてしまうのだそうです。落ちて怪我をした子リスを親が拾うことはないので、そういう時は保護してほしいと書いてありました。
もと記事は こちら
ガレンブルガーさんのリス保護協会HP(ドイツ語)は こちら
スポンサーサイト
ガレンブルガーさんは、「動物愛護」などという言葉では言い表せない方ですね。
南ドイツ新聞はじめドイツの新聞は、日本の新聞と大きく違っているように思います。
こういった記事は、日本の新聞には「絶対に」といっていいくらい載らないのではないでしょうか。
いつも感動的ユニークな記事を見つけていただいて、ほんとに、感謝するばかりです。
南ドイツ新聞はじめドイツの新聞は、日本の新聞と大きく違っているように思います。
こういった記事は、日本の新聞には「絶対に」といっていいくらい載らないのではないでしょうか。
いつも感動的ユニークな記事を見つけていただいて、ほんとに、感謝するばかりです。
2012/10/19 Fri 12:18 URL [ Edit ]
| Home |