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2013.07.03 都会の養蜂
前回のブログを読んだ方が、鳥の進化についての本を紹介して下さいました。
フィンチの嘴…ガラパゴスで起きている種の変貌
ピュリッツァー賞を受賞したノンフィクションです。Nさん、有難うございました!
有名な本らしいんですが、私はまだ読んだことありません。
ご興味のある方は、アマゾンの書評を.... こちら

さて、今日は蜂蜜のおはなし。4月17日のヴェルト紙の記事から、抄訳です。

都市養蜂
imker450.jpg

ニューヨーク、パリ、ベルリン、シュトゥットガルト…これらの都市の共通項は?
答えはミツバチの群れがいること。「都市養蜂」は、今やひとつの流行になっている。

トウモロコシのモノカルチャーが進む地方では、6月以降に花が皆無という土地も多くなった。
その反対に都会にはいつも色々な花があり、ミツバチにとっては蜜を集めやすい環境なのだ。

都会の排気ガスが蜜に混じるのではないか....ミツバチがヒトを刺しはしないか...等の心配はいらないと、ヴュルッテンベルク州養蜂協会長キンケル氏は言う。
「ミツバチは、取り込んだ有害物質をフィルタリングできるのです。色々な花の蜜が混じった美味しい蜂蜜がとれますよ。養蜂家がプロでもアマチュアでも、蜂蜜の品質に変わりはありません。また養蜂には穏やかな性質のハチが使われていて、極端にいじめたりしない限り大丈夫です。花の咲く広い庭をお持ちなら、蜂の巣箱を置くことをお勧めしますよ」

この提案を早速導入したのは、バーデンヴュルッテンベルク州首相のクレッチュマン氏。去年から州庁舎に、巣箱を4つ(35000匹)置いている。 (写真は州庁舎)
villa reitzenstein
収穫予定の蜂蜜は年間80kg。
この「庁舎はちみつ」は、州を訪れるゲストへの贈り物になる。

シュトゥットガルト空港でも自前の蜂蜜を、特別ゲストへのプレゼントにしている。
去年4つ置いた巣箱を、今年は6つに増やし、空港内の緑地はすべて「入居済み」となった。
biomonitoring.png


シュトゥットガルト市のSteinbergerホテルでは、平屋根の上にミツバチの巣箱を4つ置いている。
steinberger hotel
群れひとつから1年間にとれる蜂蜜は60kgほど。「ホテル内で作られる絶品トルテには、この蜂蜜を使っています」と、ホテル広報担当は言う。
『ホテル自家製蜂蜜』の小瓶は、ホテルに宿泊する特別ゲストの枕に、プレゼントとして置かれている。


記事原文(ドイツ語)は こちら

日本でも「銀座ミツバチプロジェクト」が有名ですよね ^^


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