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2013.07.10
ハト
さて、こまめに水を飲んでいないと干からびそうな暑さで....
鳥類の中でハトの仲間だけが、「下を向いたままゴクゴクと水を飲む」ことが出来るんですってね。
今日のテーマは 鳩
ドイツの放送局のサイト、自然科学欄の記事です。
まず旧約聖書でノアが放ったハトが、オリーブの枝をくわえて帰るくだりが紹介されています。
長い文章なので、旧約聖書のハトはとばして....(すみません) その続きの抄訳です。

1949年パリ国際平和擁護会議。
作家ルイ・アラゴンは、世界初の平和会議にふさわしいシンボルモチーフを探して、友人のパブロ・ピカソを訪ねた。ピカソはグラフィックの束をめくると、1枚のハトの絵柄を選び出した。
これは、画家のアンリ・マティスがプレゼントしてくれた白いハト2羽のケージがアトリエに置いてあり、そのうちの1羽をデッサンしたものだった。旧約聖書のハトの話が、ピカソにインスピレーションを与えたのだ。
この時のポスターがきっかけで、ハトは平和のシンボルと呼ばれるようになる。
しかしハトが「平和の象徴」に本当にふさわしいかどうかは疑問である。かれらは意外に好戦的な面を持っており、ドバトは1年に2000回もけんかをするという報告がある。
ハトの登場はそもそも紀元前の時代、女神アフロディテの横に、「愛のシンボル」として置かれていた。ハトの交尾行動からみて当然ともいえる。ペアのハトは仲睦まじくクウクウと鳴きかわし、しかも生涯ペアを替えることがない … 浮気は別として。
ハトといえば、町のドバトばかりではなく、その種類は300以上。世界におよそ5億羽が生息する。
ハトと人間の歴史は5000年前にさかのぼる。この時代ハトは、太平洋・大西洋の海岸に近い岩場に生息していた。
しかし人間が海の近くに家を建て、穀物栽培を始めると、岩場のハトが餌を求めて人間の近くで暮らすようになる。
メソポタミア文明を作ったシュメール人は、ハトをタンパク源、または猛禽類を捉えるための囮に使っていた。
古代エジプト人は、ハトの糞を肥料に利用していた。
古代ローマ人は食材として、大きな鳩舎でハトを飼育した。

やがてハトの飛行能力(時速160km)とすばらしい帰巣本能に目を付けた人間は、メッセンジャーとしてハトを利用するようになる。
最初にこれを行ったのは9世紀のアラビア人。ポストネットに組み入れた各都市に大きな鳩舎を作り、伝書鳩の郵便網を構築した。アラビア人は十字軍遠征でも、ハトの郵便ネットワークを活用していた。
翻訳おわり
ここから先も興味深い話が続くので、次回につづきます。
ピカソは鳩が好きだったそうですね。下はウィキから引用。
ピカソにはかけがえのないパートナーがいた。それは鳩である。幼い頃から鳩が大好きだったピカソにとって、鳩は生涯の友であり、重要なモチーフでもあった。アトリエには妻さえも入れなかったが、鳩は特別に入れていた。フランソワーズ・ジローとの間に生まれた娘に「パロマ=鳩」と名付けた。
原文(ドイツ語)は こちら
鳥類の中でハトの仲間だけが、「下を向いたままゴクゴクと水を飲む」ことが出来るんですってね。
今日のテーマは 鳩
ドイツの放送局のサイト、自然科学欄の記事です。
まず旧約聖書でノアが放ったハトが、オリーブの枝をくわえて帰るくだりが紹介されています。
長い文章なので、旧約聖書のハトはとばして....(すみません) その続きの抄訳です。

1949年パリ国際平和擁護会議。
作家ルイ・アラゴンは、世界初の平和会議にふさわしいシンボルモチーフを探して、友人のパブロ・ピカソを訪ねた。ピカソはグラフィックの束をめくると、1枚のハトの絵柄を選び出した。
これは、画家のアンリ・マティスがプレゼントしてくれた白いハト2羽のケージがアトリエに置いてあり、そのうちの1羽をデッサンしたものだった。旧約聖書のハトの話が、ピカソにインスピレーションを与えたのだ。
この時のポスターがきっかけで、ハトは平和のシンボルと呼ばれるようになる。
しかしハトが「平和の象徴」に本当にふさわしいかどうかは疑問である。かれらは意外に好戦的な面を持っており、ドバトは1年に2000回もけんかをするという報告がある。
ハトの登場はそもそも紀元前の時代、女神アフロディテの横に、「愛のシンボル」として置かれていた。ハトの交尾行動からみて当然ともいえる。ペアのハトは仲睦まじくクウクウと鳴きかわし、しかも生涯ペアを替えることがない … 浮気は別として。
ハトといえば、町のドバトばかりではなく、その種類は300以上。世界におよそ5億羽が生息する。
ハトと人間の歴史は5000年前にさかのぼる。この時代ハトは、太平洋・大西洋の海岸に近い岩場に生息していた。
しかし人間が海の近くに家を建て、穀物栽培を始めると、岩場のハトが餌を求めて人間の近くで暮らすようになる。
メソポタミア文明を作ったシュメール人は、ハトをタンパク源、または猛禽類を捉えるための囮に使っていた。
古代エジプト人は、ハトの糞を肥料に利用していた。
古代ローマ人は食材として、大きな鳩舎でハトを飼育した。

やがてハトの飛行能力(時速160km)とすばらしい帰巣本能に目を付けた人間は、メッセンジャーとしてハトを利用するようになる。
最初にこれを行ったのは9世紀のアラビア人。ポストネットに組み入れた各都市に大きな鳩舎を作り、伝書鳩の郵便網を構築した。アラビア人は十字軍遠征でも、ハトの郵便ネットワークを活用していた。
翻訳おわり
ここから先も興味深い話が続くので、次回につづきます。
ピカソは鳩が好きだったそうですね。下はウィキから引用。
ピカソにはかけがえのないパートナーがいた。それは鳩である。幼い頃から鳩が大好きだったピカソにとって、鳩は生涯の友であり、重要なモチーフでもあった。アトリエには妻さえも入れなかったが、鳩は特別に入れていた。フランソワーズ・ジローとの間に生まれた娘に「パロマ=鳩」と名付けた。
原文(ドイツ語)は こちら
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ピカソと鳩の親密な関係は興味深いお話です。ユニセフのハガキにある白い鳩も、ピカソ由来とのこと。
鳩は、意外にニンゲンに利用されてきた生き物なのですね。身近にいるトリだけど、知らないことばかりです。
鳩は、意外にニンゲンに利用されてきた生き物なのですね。身近にいるトリだけど、知らないことばかりです。
2013/07/10 Wed 20:18 URL [ Edit ]
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