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2015.11.05
ヨーロッパ自然写真家賞
「2015年ヨーロッパ自然写真家賞」が発表されました。
今日は、総合優勝作品の紹介文を翻訳してみようと思います。
写真用語はよくわからないので、もし不適切な訳語があればご指摘くださいね。
全受賞作品は こちら のHPに載っています。
このコンテストはドイツ動物写真協会主催で、いろいろな部門に分かれて審査が行われます。鳥類・哺乳類・昆虫・植物ときのこ類・自然景観・水中の世界…. 撮影場所はヨーロッパ内とは限らないようです。
各部門をまたいで、総合優勝作品がひとつ選ばれるようで、今年の優勝作品は…..
Schattenlaeufer リチャード・ピータース氏(英)の作品です。

題名の Schattenlaeuferは、どう訳したらよいかしら…
Schatten は「影」 laeufer は「ランナー、走者、走行動物」などを指します。
訳語はとしては 『走る影』あたりが無難なところでしょうか?
以下、撮影者のコメント訳文です。
この写真は私の庭で撮影しました。狩りに向かうキツネが、夜の庭を通り過ぎる一瞬を写したものです。ここが町の中であることがわかるように、隣家の建物が写り込む高さに、カメラをセッティングしました。露光時間30秒により、夜空の星もくっきりと写し込むことができました。
隣家の窓の明かりは、私にとって予想外でした。しかしこれによって、人間と動物が町の中に共存していることを、美しく表現した作品になりました。キツネを撮影するために、動体検知を使用しています。
Nikon D810, 3.5-4.5/18-35mm, ISO 1250, Stativ, Blitz SB-800, Camtraptions PIR Bewegungssensor(動体センサー)
(以下は撮影者ピータース氏の紹介文抄訳です)
リチャード・ピータース氏は幼い頃、テレビの自然ドキュメンタリーを数多く観るうちに、動物に興味を持つようになった。
カメラとの出会いは遅かった。20歳頃カナダで休暇を過ごした折に、初めてのシャッターカメラで、手当たり次第に写真を撮った。写真についてもっと深く知りたいという欲求を感じ、イギリスに帰国後、ニコンのレフレックスカメラを友人から借りて、撮影技術をみがいていった。
ピータース氏の撮影対象は多岐にわたるが、最も好んで撮影しているのは動物たちの姿である。
機材はマニュアルから半自動へ、そして2004年にデジタルカメラへとグレードアップ。それとともに、写真への情熱は増し、技術と自分のスタイルの改良に努めた。
「光」は彼にとって、時に撮影対象以上に大きなテーマである。
国際コンテストでの数多くの賞を獲得。
遠方に出掛けることもあるが、彼の関心は身近な自然にある。
最近になって自宅の庭で、動物たちの夜の姿を撮影するプロジェクトを始めた。今回の受賞作品も、このプロジェクトから生まれたものである。
翻訳おわり
自然写真家賞のサイト(ドイツ語)は こちら
今日は、総合優勝作品の紹介文を翻訳してみようと思います。
写真用語はよくわからないので、もし不適切な訳語があればご指摘くださいね。
全受賞作品は こちら のHPに載っています。
このコンテストはドイツ動物写真協会主催で、いろいろな部門に分かれて審査が行われます。鳥類・哺乳類・昆虫・植物ときのこ類・自然景観・水中の世界…. 撮影場所はヨーロッパ内とは限らないようです。
各部門をまたいで、総合優勝作品がひとつ選ばれるようで、今年の優勝作品は…..
Schattenlaeufer リチャード・ピータース氏(英)の作品です。

題名の Schattenlaeuferは、どう訳したらよいかしら…
Schatten は「影」 laeufer は「ランナー、走者、走行動物」などを指します。
訳語はとしては 『走る影』あたりが無難なところでしょうか?
以下、撮影者のコメント訳文です。
この写真は私の庭で撮影しました。狩りに向かうキツネが、夜の庭を通り過ぎる一瞬を写したものです。ここが町の中であることがわかるように、隣家の建物が写り込む高さに、カメラをセッティングしました。露光時間30秒により、夜空の星もくっきりと写し込むことができました。
隣家の窓の明かりは、私にとって予想外でした。しかしこれによって、人間と動物が町の中に共存していることを、美しく表現した作品になりました。キツネを撮影するために、動体検知を使用しています。
Nikon D810, 3.5-4.5/18-35mm, ISO 1250, Stativ, Blitz SB-800, Camtraptions PIR Bewegungssensor(動体センサー)
(以下は撮影者ピータース氏の紹介文抄訳です)
リチャード・ピータース氏は幼い頃、テレビの自然ドキュメンタリーを数多く観るうちに、動物に興味を持つようになった。
カメラとの出会いは遅かった。20歳頃カナダで休暇を過ごした折に、初めてのシャッターカメラで、手当たり次第に写真を撮った。写真についてもっと深く知りたいという欲求を感じ、イギリスに帰国後、ニコンのレフレックスカメラを友人から借りて、撮影技術をみがいていった。
ピータース氏の撮影対象は多岐にわたるが、最も好んで撮影しているのは動物たちの姿である。
機材はマニュアルから半自動へ、そして2004年にデジタルカメラへとグレードアップ。それとともに、写真への情熱は増し、技術と自分のスタイルの改良に努めた。
「光」は彼にとって、時に撮影対象以上に大きなテーマである。
国際コンテストでの数多くの賞を獲得。
遠方に出掛けることもあるが、彼の関心は身近な自然にある。
最近になって自宅の庭で、動物たちの夜の姿を撮影するプロジェクトを始めた。今回の受賞作品も、このプロジェクトから生まれたものである。
翻訳おわり
自然写真家賞のサイト(ドイツ語)は こちら
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ハロゲンくん
ぴんぷすさん、今晩は
どういうシチュエーションで撮ったか分からないのですが、キツネの影が予想以上に大きく、又。30秒露光というのが引っかかりました。
30秒もキツネが動かないということはないと思います。
私の理解がまずいのでしょうか?
どういうシチュエーションで撮ったか分からないのですが、キツネの影が予想以上に大きく、又。30秒露光というのが引っかかりました。
30秒もキツネが動かないということはないと思います。
私の理解がまずいのでしょうか?
ぴんぷす
ハロゲンくん
こんばんは。
コメント有難うございます!
そうなんですよ、私もカメラシロウトながら、30秒露光というのがナゾでした!!
原文では「30-sekuendigen Belichtungszeit(英exposure time)」と書いてありまして、露光時間が30秒という風にしか解釈できなかった....
キツネが30秒間もポーズをとってくれるはずないですよね。キツネの影と背景の露光を変える?…とか??
ちょっと気になったのは、「その露光時間で星を移しこめた」という文にzusaetzlich(追加で、おまけで)という形容詞が入っていて、これを訳にどう反映するかわからなかったこと。やはり夜空はキツネより長く露光しているのかしら。。。 ハロゲンくん、解明できたらまた教えて下さいね。
こんばんは。
コメント有難うございます!
そうなんですよ、私もカメラシロウトながら、30秒露光というのがナゾでした!!
原文では「30-sekuendigen Belichtungszeit(英exposure time)」と書いてありまして、露光時間が30秒という風にしか解釈できなかった....
キツネが30秒間もポーズをとってくれるはずないですよね。キツネの影と背景の露光を変える?…とか??
ちょっと気になったのは、「その露光時間で星を移しこめた」という文にzusaetzlich(追加で、おまけで)という形容詞が入っていて、これを訳にどう反映するかわからなかったこと。やはり夜空はキツネより長く露光しているのかしら。。。 ハロゲンくん、解明できたらまた教えて下さいね。
ハロゲンくん
ぴんぷすさん、今晩は
夜空は30秒露光し、キツネは普通に撮り、それらを合成したと考えると、こんな写真が出来るかも知れませんね。
夜空は30秒露光し、キツネは普通に撮り、それらを合成したと考えると、こんな写真が出来るかも知れませんね。
ぴんぷす
ハロゲンくん
そうですよね、キツネと夜空で露光を変えているんでしょうね。それは規約違反ではないということでしょう。
コンテストのサイトに、自然保護長官が寄せた文章がありまして、目を通してみました。
そしたら、今回は17300件の応募があったこと。この作品のキツネはヨーロッパの動物を代表というか象徴しているように捉えられていて、人間の生活圏とだぶっているにもかかわらず、そこに新たな生活圏を築いている… と、そういうメッセージ性が高く評価されたらしいです。
露光の件はとくに話題にされていなくて、詳しいことはわかりませんでした。
そうですよね、キツネと夜空で露光を変えているんでしょうね。それは規約違反ではないということでしょう。
コンテストのサイトに、自然保護長官が寄せた文章がありまして、目を通してみました。
そしたら、今回は17300件の応募があったこと。この作品のキツネはヨーロッパの動物を代表というか象徴しているように捉えられていて、人間の生活圏とだぶっているにもかかわらず、そこに新たな生活圏を築いている… と、そういうメッセージ性が高く評価されたらしいです。
露光の件はとくに話題にされていなくて、詳しいことはわかりませんでした。
野澤ミユキ
17300件の応募から選ばれた作品だけに、とてもユニークな写真ですね。
この写真のキツネは、タイトル通りに言えば「影」ですよね。
この影は、人間の生活圏のなかで、新たな生活圏を築いているホンモノのキツネ君のタフな姿を間接的にあらわしているわけで、じつに素晴しいメッセージですね。
この写真のキツネは、タイトル通りに言えば「影」ですよね。
この影は、人間の生活圏のなかで、新たな生活圏を築いているホンモノのキツネ君のタフな姿を間接的にあらわしているわけで、じつに素晴しいメッセージですね。
2015/11/23 Mon 12:55 URL [ Edit ]
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