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Covid-19の新薬につながるということで、いま何かと話題にのぼる「抗体」
この研究に、哺乳動物のラマが使われているそうです。世界中で。
可能性を持っているのはラクダとかサメだけれど、どちらも実験には使いづらいですよね、デカすぎて。
で、ラクダの仲間のラマやアルパカなのだそうです。
そんな情報を載せた記事を、ドイツのシュピーゲル誌に見つけました。

久しぶりに記事を翻訳してみます。
なお、これは一般人むけの記事で、訳文は素人による「ドイツ語翻訳の勉強のため」のものであることをご承知おきください。


ラマがもたらす希望

Llama_La_Paz_Bolivia.jpg
(この画像はwikiよりお借りしました)

こげ茶色の毛皮に長いまつげ…4歳になる雌ラマの『ウィンター』は、ベルギーで暮らしている。このラマは、Covid-19における新薬研究の希望の星なのだ。

ベルギーの科学者グループと、アメリカ(テキサス大学)の学者らによる共同研究の成果が、このたび専門誌「Cell」に掲載された。

SARS、MERSなどの コロナウイルスを中和する抗体 に関するこの研究は、4年前にさかのぼる。研究者らはラマのウィンターに、安全な量のSARS,MERSウイルスを投与し、ウイルスを中和する複数の抗体ができることを突き止めた。

ベルギー側の研究者のひとり、セーレンス氏は言う。「もとは従来のコロナウイルスに対しての研究だったのです。ところが新型コロナウイルスCovid-19が突然あらわれ、SARSを中和できる抗体を新型コロナに応用できるのではないかと注目され、成果が急がれることになりました」

ラマという動物は以前から、特別な抗体の研究に使われていた。ヒトはY字抗体(鎖が2本)しか作れないが、ラマは2種類の抗体を作る。一つは、大きさと性質がヒト抗体と似ているもの。もう一つは極小で「ナノ抗体」と呼ばれるものである。

ウイルスが宿主細胞と結合して感染しようとするその時、ヒト抗体は大きすぎてウイルスをとらえることが出来ず防御できないが、ナノ抗体は非常に小さいので、ウイルスのSpikeタンパク(Sタンパク質)と結合し、ウイルスが細胞に入り込むのを阻止することができる。

「人間がナノ抗体を作ることは出来ませんが、ラマに作らせることは出来ます。しかもそのナノ抗体は、他の種類の抗体と融合させることも可能で、それによって弱められることもありません」と、セーレンス氏は語る。

現在研究者たちの目は、抗体を使った予防接種の開発に向けられており、実用化に向けた臨床研究(これは数か月必要)が年内にはスタートする予定である「もしうまく行けば、ラマのヴィンターは銅像になるような大手柄です」

疾病から治癒した患者の抗体を、未発症の人に投与して発症を防ぐ受動免疫。理論上、投与された抗体は体内で病原体と戦い、感染を防ぐことができる。しかし、その効果がどれほど続くのかは不明である。


翻訳おわり
長い訳文、お読みいただき有難うございます。
日本で昨日、新型コロナの治療薬につながるかもという報道がありました。北里大学や花王が共同で行っている研究で、VHH抗体というものが見つかったとか。新薬や予防接種につながるニュースは嬉しいですよね。研究者さんがんばれ!

2020年5月7日 シュピーゲル誌 科学欄の記事
原文(ドイツ語)は こちら
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